学長あいさつ
大学は教養を身につけ、専門性を高め、免許・資格などを取得し、社会で活躍することのできる自分をつくるところです。また、課外活動や社会体験を通じて、一人で生きているのではないことを自覚し、協調性を養い、他者を尊重できる自分になるところでもあります。
佛教大学は1912年の高等学院から1913年の佛教専門学校としての出発を黎明とし、現在では7学部15学科、大学院4研究科7専攻を配置して、学部生・大学院生あわせて約7000名を擁する総合大学として発展を遂げてまいりました。また本学は、通信教育課程に学部・大学院を併設し、およそ9000名の学生が学んでいます。京都市北区の紫野キャンパスと、中京区の二条キャンパスを拠点として、これまで一貫して、仏教精神を根底に、自分を大切にし、他者をも大切にできる人、そんな人材を100年以上にわたって社会に輩出してまいりました。
仏教精神とは、眼の前に起こる現実をしっかり見据え、自分のなすべきことをなすことに他なりません。
浄土宗を開かれた法然上人の教えの根幹に「還愚(げんぐ)」という考えがあります。それは本当の自分を認め、その自分が確かにできることを携えて、着実に未来へ歩んでいくことです。佛教大学で学んだ人は、年齢や性別を超え、もっと自分を大切にし、そして他者をも大切にできる人に成長していくことでしょう。
コロナ禍は私たちの生活を一変させました。この世の中に起こる現実のできごとは厳然たるものであり、ときに理不尽です。しかし、たとえそのような厳しい状況に遭遇しても、歩んでいく力や智慧を与えてくれるのが仏教精神です。
次なる100年に向かって歩みはじめた佛教大学は、還愚の教えにもとづいて、目の前に起こる現実をしっかり見据え、自分のなすべきことをなせる人材を送り出し、社会に貢献してまいります。また、学生自身が、学生本来の自信と誇りを持ち、卒業後には生き生きと活躍できる、そんな人材を送り出すことを目指して歩んでまいります。
学長プロフィール
氏名 |
伊藤 真宏(いとう まさひろ) |
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生年月日 |
1964年8月5日 |
専門分野 |
浄土学・日本仏教文化史 |
学歴
1987年3月 | 佛教大学文学部仏教学科 卒業 |
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1989年3月 | 佛教大学大学院文学研究科浄土学専攻修士課程 修了 |
1992年3月 | 佛教大学大学院文学研究科仏教学専攻博士後期課程 単位取得満期退学 |
経歴
1993年4月 | 佛教大学文学部非常勤講師(~2010年3月) |
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2010年4月 | 佛教大学仏教学部非常勤講師(~2011年3月) |
2011年4月 | 佛教大学仏教学部准教授(~2020年3月) |
2020年4月 | 佛教大学仏教学部教授(~2021年3月) |
2020年4月 | 佛教大学仏教学部長(~2021年3月) |
所属学会
- 日本佛教学会
- 日本宗教学会
- 日本印度学仏教学会
- 仏教史学会
- 仏教文化学会
- 日本宗教文化史学会
- 仏教文学会