仏教学科

仏教研究を通し、その英知を
社会課題の解決に応用する。

仏教の開祖釈尊や、浄土宗の開祖法然上人の教えを中心に、共生(ともいき)の精神や和合の精神を体系的に習得。
少人数のゼミで、「研究」「講読」「演習」と段階的に専門性を高めます。
それにより、本当の自分を見つめる「還愚」の視点から、これまでの価値観を再構築し、学んだ仏教の叡智を、現代社会の課題解決(SDGsの達成等)に活かせる、人間力と応用力を育てます。

学びのポイント

少人数のゼミ教育で、段階的に専門性を高める

1年生の入門ゼミでは大学における学びのレクチャーがあり、全学共通科目など幅広い教養学習から自分の興味や関心領域を明確にしていきます。その後各種概論概説から段階的に専門性を高めつつ、基礎ゼミ(2年生)、予備ゼミ(3年生)を経て、卒論ゼミ(4年生)で論文を完成させます。

フィールドワークや語学科目が充実

仏教はインド・チベット・中国・日本をはじめ世界中に展開し、歴史を築いています。
1年生から古文・漢文・サンスクリット語・パーリ語など仏教研究に関連する語学科目を履修し、資料の読解力を鍛えます。また、実際に足を運び仏蹟や遺産から文化・歴史を体感するなど、五感で知識を深める体験学習の機会が豊富にあります。

※昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、仏蹟研修は中止になりました。

教育の方針

ピックアップ授業

大西 磨希子 ゼミ

自身の興味でテーマを決め卒論を執筆する

大学4年間の学びの集大成といえる卒業論文。卒業論文を書くためには、まず、学生一人ひとりが自身の興味にしたがってテーマを選定し、そのうえで関連する書籍や論文を探して情報を集め、内容を整理していくことが求められます。
本ゼミでは、図書館の共同学習スペースを利用しながら、実践的に資料調査や執筆作業を進めています。

専門学修のための日本語表現

卒業論文の書き方の手ほどきを受けます

仏教学科では、卒業要件として卒業論文の提出が求められます。論文は、作文や随筆とは異なり、一定のマナーにしたがって作成しなければならず、単に文章を書けばよいというものではありません。資料の収集、分析、考察といった過程を経て、他人に理解されることが必要です。
この授業では卒業論文やリポート作成に必要なスキルを学びます。

学部基幹科目「仏教研究への道案内」

仏教につながる入り口は、日常の何気ないところにあります。それらのきっかけを糸口に、仏教について各分野の教員が専門的な講義を展開。自分の興味や関心を認識していくことで、卒業論文までの学びを明確にすることを目的としています。「仏教研究への道案内」では、専任教員が1回ずつ授業を担当し(リレー授業)、各教員がそれぞれ自分の研究分野を紹介することでその研究の魅力・面白さを分かりやすく伝えます。

仏跡研修

仏教学部では、仏蹟参拝研修の授業があります。「仏蹟研修S」という集中講義の授業で、インド・中国・韓国などの仏教関係の史跡を巡ります。昨年度は奈良の仏教寺院を参拝しました。数時間の事前学習と研修、報告レポートによって単位認定されます。

卒業研究テーマ例

  • 清涼寺釈迦如来像について
  • 葬送に対する意識の変化 現在の葬送儀礼・お墓から
  • 現代科学と古代仏教の共通点
  • 諸宗教における死生観の違いについて
  • 平等院鳳凰堂の九品往生図の表現について
  • 仏教における女人救済の諸相
  • 廃仏毀釈の流れと島地黙雷について
  • 浄土宗におけるペット往生 ―法然を中心に―
  • 浄土宗のハワイ開教について ―歴史とその変遷―
  • 興福寺の阿修羅像について

取得可能な教員免許状・資格

教員免許状

  • 社会/中学校1種
  • 地理歴史/高校1種
  • 公民/高校1種
  • 宗教/中学校1種・高校1種
  • 特別支援学校1種

資格

  • 図書館司書
  • 学校図書館司書教諭
  • 学校司書
  • 博物館学芸員
  • 社会教育主事
  • 浄土宗教師
  • 浄土宗開教使
  • 浄土宗社会教化主事
  • レクリエーション・インストラクター
  • グローカルプロジェクトマネジャー(GPM)
  • 年間の履修登録単位数に上限があるため、取得できる教員免許状・資格の数には制限があります。
  • 教員免許状・資格の取得にあたっては、所定科目の履修が必要です。
  • 併設されている通信教育課程を併修することにより、小学校1種などの他学科指定の教員免許状も取得可能です。

教員の著書

本庄良文

〔共著〕

     
  • 『スッタニパータ [釈尊のことば] 全現代語訳』 (講談社学術文庫)2015年4月刊
  •  
  • 『倶舎論の原典研究―智品・定品』(大蔵出版)2016年6月刊
  •  
  • 『倶舎論の原典研究―随眠品』(大蔵出版)2007年10月刊

〔単著〕

     
  • 『倶舎論註ウパーイカーの研究 訳註篇 上』(大蔵出版)2014年5月刊
  •  
  • 『倶舎論註ウパーイカーの研究 訳註篇 下』(大蔵出版)2014年6月刊

齊藤隆信

     
  • 『善導浄土教要文集 附『觀經疏傅通期』見出し』(平楽寺書店)2018年10月刊
  •  
  • 『中国浄土教儀礼の研究: 善導と法照の讃偈の律動を中心として』(法藏館)2015年2月刊
  •  
  • 『漢語仏典における偈の研究』(法藏館)2013年11月刊

大西磨希子

     
  • 『唐代仏教美術史論攷: 仏教文化の伝播と日唐交流』(法藏館)2017年2月刊

おすすめ書籍

「仏教百話」

著:増谷文雄
定価:660円+税(ちくま文庫)

高校生の方におすすめ。仏教の代表的な教説が分かりやすく現代語訳されている。若い年齢の苦悩にもきっと役立つだろう。

「黒谷上人語燈録写本集成1」

編:浄土宗総合研究所
定価:12,000円+税(浄土宗)

浄土宗教師の方におすすめ。いわゆる善照寺本『漢語燈録』の影印と解題。法然上人の基礎的文献が目の当たりにできる。

「シリーズ大乗仏教1 大乗仏教とは何か」

監修:高崎直道
編:桂紹隆・斎藤明・下田正弘・末木文美士
定価:2,800円+税(春秋社)

一般の方におすすめ。春秋社「シリーズ大乗仏教」の一冊。最新の研究成果を盛り込み、日本に伝わる大乗仏教の事実を説き明かす。

お役立ちサイト

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