歴史学専攻
世界史的・人類史的な視野からの歴史学研究を通じて、歴史学に関する広汎で高度な専門的知識や分析・研究の技能を活用できる人材を養成しています。
世界史的視野に立った、広汎で高度な歴史学に関する教養
近年の歴史学研究は、政治・経済・文化の国際化、少子化、環境・資源問題などの社会環境の変化のなかで、一国史的な枠組みが解体しつつあり、研究・学修環境の国際化・学際化に対応して世界史的・人類史的な視野からの研究が必要になっています。専門科目の学修を中心としながら、近接分野の知識を広く学修して、多様な研究視角や研究方法に関する基礎的知識を身につけ、自らの研究を広い視野で位置づけます。
研究に必要な基礎能力や技能の涵養
より広い視野から高度な歴史学の専門知識を習得し、独創的な研究方法を確立するために、歴史学に関する高度な専門知識と学際的な知識、専門領域や近接関連領域の研究状況・研究到達点や研究成果を踏まえて、文献読解の高度な語学力と史資料の収集・分析などの研究技能、専門的な研究の視点・方法、分析・総合の方法、立論の方法を学修し、歴史学に関する視野の広がりや研究的思考の深化を図ります。
実践的な学問への展開
歴史学に関する高度な教養を身につけた人(職業人や研究者)に求められるのは、理論と実務をつなぐことのできる実践的な能力、すなわち専門的・学術的な事項を利用可能な形で社会に広く発信できる能力です。そのために、フィールドワークなど体験型の学修や、史(資)料を情報源として取り扱う知識や実践的技能の修得、歴史情報として社会に発信する史(資)料や調査・研究の成果などを情報化するための学修を進めます。
歴史学専攻の教育研究上の目的と3ポリシー
歴史学専攻 修士課程
歴史学専攻 博士後期課程
研究テーマ・論文題目(修士・博士)
※ これまでの修了者のものより抜粋しています。
- 薬師寺の葡萄唐草文をめぐる一考察
- 神仏分離令と牛頭天王
- 『常陸国風土記』「香島天之大神」神話を読む
- 近代神道史における柳田国男と河野省三 ─「神道私見論争」を起点に─
- 対馬藩家政改革への道筋 ─雨森芳洲『勧懲定式』を中心に─
- 関東地域における弥生土器編年の再整理
- 幕末維新期の尾張藩生糸商人と藩の流通政策 ─武儀郡長瀬村武井助右衛門家を中心にして─
- 戊辰戦争時の「病院」と「介抱人」の役割 ─英国医師の関与した「病院」を中心に─
- 玉作から見る古墳時代前期の南関東 ─相模・南武蔵を中心として─
- 伊勢湾周辺地域におけるボラの民俗 ・ 年中行事「二十日灸」の民俗学的研究