文学専攻
日本・中国・英米の言語・文学・思想・文化に関する専門的知識を修得。
広い視野を持つ高度専門職業人や高度教養人の養成、生涯学習を含む様々な学習機会の提供にも重点を置いています。
社会の変化に対応して、文学専攻では、研究者養成だけでなく、広い視野をもつ高度専門職業人や高度教養人の養成にも重点を置きます。そのために、組織・入試・カリキュラムの3つにおいて、
- 組織においては、下位区分として日本文学系、中国文学系、英米文学系の3つの学系を置いています。
- 入試においては、面接を重視します。
- 修士課程のカリキュラムは、文学専攻という大枠の下で、3つの学系の科目が体系的に用意されています。また、文学専攻として、4つの共通の基礎科目や、7つの専攻共通科目を用意したうえで、さらに、3つの学系から1つを主専攻に選んだ院生が、他の学系の科目をも学修できるよう制度的にも保証しています。
博士後期課程(通学課程)のカリキュラムの必修科目は、「文学研究指導演習」の3年間で6単位のみです。「文学研究指導演習」は1年間に2回、2日間(4コマ×2日間×2回)の集中講義形式で行います。
各時代の国文学、国語学、書道文化の教育・研究に専任の教員を配置しています
日本文学系では、上代から近・現代に至る各時代の日本文学および日本語学、書道文化、仏教文学に関する精深な学識の修得に努めることを目的とし、上代、中古、中世、近世、近・現代、日本語学、書道文化の各専門分野に専任の教員を揃えて指導にあたります。特に、近・現代の担当者は4人もおり、小説、詩歌、評論、アニメなど幅広い研究領域をカバーしています。
中国に関する幅広く、かつ専門的な知識を有し、日中の交流に貢献できる人材を養成します
中国文学系では、古典から近現代に関する資料に拠って、文学のみならず、さまざまな分野にアプローチできるカリキュラムが特徴。各分野に関する専門知識を獲得し、その後に各自が研究領域の研究を深めていきます。中国に関する幅広く、かつ専門的な知識を有し、21世紀における日中の交流に貢献できる人材の養成をめざしています。
英語力の向上に努め、英米文学、英語学、英語教育の研究を促進します
英米文学系は、大まかに英米の文学作品の中から詩、小説、戯曲、評論などを研究する文学研究と英語を研究対象とする英語学研究に分けることができます。英語教育や英米の思想に関する科目も開設しています。研究で扱うものは英語で書かれた文献が中心です。英語を使って話す・聞くといった能力も高めることができます。専門知識の習得だけではなく、実用的英語能力をさらに高めようと考えている人にとっても有効な学習の場を提供しています。
文学専攻の教育研究上の目的と3ポリシー
文学専攻 修士課程
文学専攻 博士後期課程
研究テーマ・論文題目(修士・博士)
※ これまでの修了者のものより抜粋しています。
- 近松のなぞ ─大石の「預置候金銀請拂帳」について─
- 田山花袋『蒲団』研究 ─「新しき女」をめぐって
- 「人間失格」論 ─フィクションと語りによる演出を中心に─
- 「路地」の「ポスト」 ─中上健次『日輪の翼』論
- 『沙石集』の中の女性について
- 『木堂翰墨談』考 ─「硯談」を中心にして
- 日本語初級教科書における「んです」の扱いとその問題点
- ニューヨーク三部作における非存在
- through の多義記述に関する認知的アプローチ
- A Strategy Used to Win the Heart of Americans: The Grapes of Wrath and The Circuit