2023年度教育職員研修成果報告会(社会福祉学部)開催報告
2024.10.30
社会福祉学部の塩満 卓教授が教育職員研修制度を利用し、2023年度に実施した国内研修(長期)に関する研修成果報告会を行いました。
報告会では、「統合失調症ケアの脱家族化実践」と題し、発表が行われました。
歴史的に作られた統合失調症への偏見とケア責任を家族に強いる現行制度の中で、ケアを「脱家族化」していく実践の現象特性について、報告がなされました。ケアを家族によるケアから社会的なケアへと委ねていく「脱家族化」の過程は、本人・家族が孤軍奮闘する時期、同病仲間と交流する時期、親元から出て暮らす時期、の3期に分けられます。その過程では、病に対する忌避的態度から、病を受け入れていく価値変容が見られ、「ケアの脱家族化実践モデル」として体系化して提示されました。塩満 卓先生は、1年間の研修期間に、フィールドワークを実施し、統合失調症本人、家族、精神保健福祉士3者へのインタビュー調査を行い、分析を重ね、研究成果を学会・論文等で発表されました。
≪報告会≫
開催日:2024年9月30日(月)12時50分~14時20分(90分)
形 式:対面・Zoomによるオンライン開催
会 場:11号館3階共同研究室
参加者:計20名
≪教育職員研修≫
研修日程:2023年4月1日~2024年3月31日
研修機関:日本福祉大学 名古屋キャンパス スーパービジョンセンター
研究課題:「中高年統合失調症者と高齢親世代に対するソーシャルワークの在り方に関する研究」
主 催 佛教大学社会福祉学部、研究推進機構
研究推進部 学術支援課