2020年度教育職員研修成果報告会(文学部中国学科)開催報告
2021.7.29
文学部の鵜飼光昌教授が、教育職員研修制度を利用し、2020年度に実施した国内研修(長期)に関する研修成果報告会を行いました。
報告会では、「孫綽の思想」と題し発表が行なわれました。中国六朝東晋時代の詩人・思想家である孫綽(そんしゃく)は、王羲之と同時代の人であり、蘭亭の宴にも参加していることが紹介されました。発表の後半では孫綽の論文「喩道論」が取りあげられました。孫綽は、儒教・老荘(神仙)・仏教の三教の一致を説いており、同論文は中国における最初期の三教交渉論と認められます。孫綽は矛盾や不整合は気にせず、ゆるやかに儒教・老荘・仏教の三教を並存させ、大きな方向での三つの思想の一致を重視したとの報告がなされました。
≪報告会≫
開催日:2021年7月10日(水)13時00分~13時45分
形 式:対面(1-316教室)、Zoom
参加者:約40名
≪教育職員研修≫
研修日程:2020年4月1日~2021年3月31日
研修機関:広島大学・中国古典文学プロジェクト研究センター
研究課題:孫綽研究
主 催 佛教大学文学部、研究推進機構
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研究推進部 学術支援課