保健医療技術学部 田野中恭子准教授が日本公衆衛生看護学会の学術奨励賞を受賞
2021.2.8
保健医療技術学部看護学科の田野中恭子先生が、日本公衆衛生看護学会の2020年度学術奨励賞(優秀論文部門)を受賞されました。この賞は、日本公衆衛生看護学会誌に掲載された論文の中から、論文の独自性や得られた知見の発展性、公衆衛生看護学及び公衆衛生看護実践への貢献度等の基準を基に選定されるものです。
≪学術奨励賞 優秀論文部門≫
受賞者:田野中恭子(保健医療技術学部看護学科)
論文名:「精神疾患の親をもつ子どもの困難」 日本公衆衛生看護学会誌8(1)pp.23-32
表彰式:2021年1月9日(土)~10日(日)の学術集会(オンライン開催)にて紹介
《論文の内容》
精神疾患の親をもつ子どもが抱える困難について、年代別の特徴を明らかにすることを目的として、子どもの頃に精神疾患を患う親がいた10名の成人に対し、半構造化面接を実施し、質的記述的研究によりカテゴリーを抽出した。全世代を通して共通する子どもの困難のほか、学童期から思春期に特有なもの、青年期以降に特有なものを明らかした。研究の結果、子どもは精神面だけでなく生活面を含む困難を家庭内外にもっていたことが明らかになった。支援として子どもの疾患理解を支援、生活支援、子どもとの関係づくりと気持ちの支え、青年期以降も支援、精神疾患に関する啓発活動が必要である。
《日本公衆衛生看護学会》
日本公衆衛生看護学会は、公衆衛生看護の学術的発展と、研究・教育及び活動の向上と推進をめざし、国民の健康増進と社会の安寧に寄与することを目的として2012年に設立されました。会員数は2,144名で、機関誌として、「日本公衆衛生看護学会誌」を刊行しています。
研究推進部 学術支援課