歴史学部網島聖准教授が人文地理学会の学会賞を受賞
2020.12.4
歴史学部歴史文化学科の網島聖先生が、人文地理学会の学会賞で第20回学術図書部門奨励賞を受賞されました。
この賞は、学会の発展に大きく寄与した人文地理学関連の著書に対して授与されるものです。
≪第20回学術図書部門奨励賞≫
受賞者:網島 聖(歴史学部准教授)
著書名:『同業者町の研究―同業者の離合集散と互助・統制―』清文堂出版,2018年
表彰式:2020年11月14日(土)(オンライン開催)
《本の内容》
著者にとって、郷土大阪の地理・経済等からの研究はライフワークである。大正期までの大阪の同業者町の位置は現代と異なる例の方が多いことに始まり、離合集散と互助・統制が順調になされた例として薬の道修町、失敗した例として材木業者が登場するほか、理論的背景として、数式の理論ばかり紹介されがちなマーシャルが英独の同業者町を丹念に踏査したことにも着目する。補章として、長野県松本を主な舞台とする「近代都市における商工名鑑的資料の価値」も掲載する。
《人文地理学会》
人文地理学会は,1948年3月に発足した人文地理学を中心とする日本を代表する学会で, 約1,350人の会員を擁しています。会員は, 専門的研究者・教育者としての大学教員,地理教育の現場に関わる中学・高校教員,大学院生・学生をはじめ, 人文地理学に関心を持つ方々から構成されています。
研究推進部 学術支援課