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第7回 全体研究会(法然仏教の多角的研究) 開催報告

2026.2.12

日  時:2026年1月23日(金)16:30~18:00

開催形式:オンライン(Zoom)

参加者 :13名

概要

<研究発表>

発表者:齋藤 蒙光(研究員)

テーマ:法然の「三心」解釈についての一考察

法然は「三心」について、総合的に論じるならば諸の行法に共通する一方で、個別的には往生の行に関すると説明し、善導の解釈は「通」を挙げて「別」を摂めていると分析している。本研究では、法然がそのように語る背景について考察した。『維摩経』に「直心は是れ菩薩の浄土。菩薩成仏の時、不諂の衆生、其の国に来生す」とある。浄影寺慧遠が主に浄仏国土の修行に励む菩薩の側の「直心」に目を向けているに対し、善導はその浄土に来生する衆生の「不諂曲心」と結びつけて真実心を解釈していると思われる。また善導は天台智顗所説の「五悔」を念頭に置いて三心を解釈している。もっとも智顗が衆生救済を行う側の菩薩の立場から五悔を説明するのに対し、善導は永く煩悩に翻弄され輪廻してきた衆生の立場を強調する。法然も、慧遠の「直心」解釈や智顗の「五悔」などと対比しながら『観経疏』の三心釈を読解したと思われる。法然は、善導の三心は菩薩行を成就した阿弥陀仏によって救済されねばならない凡夫の立場から語られていると読み取りつつも、やはり仏道実践の基本的立場と共通するところがあると受け止めたのだと考える。

<各班進捗状況発表>

【第一部門】 法然文献班 元亨版『和語燈録』本文・現代語訳対照本作成

 個別に作業を進めている。2月に注の方針について話し合う予定。

【第一部門】 『逆修説法』班 『逆修説法』諸本対照本作成、親鸞筆「法然聖人御説法事」を中心とする本文批判

 12月12日(金)に研究会開催。次回研究会は1月30日(金)を予定。

【第一部門】 『選択集』諸本研究班  信重院蔵『選択集』諸本等の調査および研究

 各自『選択集』諸本の比較表作成中。大谷大学図書館および龍谷大学図書館への調査準備中。

【第二部門】 『摧邪輪』班 明恵『摧邪輪』寛永版訓読・現代語訳・註

 「巻中」、訓・註・現代語訳の再検討。『佛教大学法然仏教学研究センター紀要』第12号の校正。

【第二部門】 『徹選択集』研究班 『徹選択本願念仏集』の注釈類の翻刻・現代語訳

 下巻の3分の2までの訓読、現代語訳、注の作成中。『佛教大学法然仏教学研究センター紀要』第12号の校正。

【第二部門】 『往生要集鈔』関係班 『往生要集鈔』『往生要集義記』諸本対照・訓読・現代語訳

 『往生要集鈔』『往生要集義記』諸本対照作成作業中。

【第二部門】 中国関係班 『往生浄土伝』解読・現代語訳・文献批判

 12月2日(火)、1月13日(火)に研究会開催。㉓釈恵鏡まで終了。次回は1月28日(水)。

【第二部門】 黒谷金戒光明寺『日鑑』研究班 黒谷金戒光明寺所蔵『日鑑』の調査・翻刻・研究

 12月12日(金)、12月26日(金)、1月16日(金)、1月19日(月)研究会開催。次回は2月13日(金)。

【第三部門】 伝宗伝戒班 

 聖聡『小経直談要註記』(京大本)の翻刻、現代語訳。12月5日(月)研究会開催。次回は2月9日(月)。

以上

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