第7回公開研究会開催報告(多死社会を見据えた社会的共通資本の向上による地域共生社会の創造を目指した人材育成プログラムの検討)
2025.9.24
日 時:2025年9月22日(金)16:00~17:50
会 場:二条キャンパス N1-209教室
参加者:47名(Zoom参加含む)
テーマ:コンパッション都市・コミュニティの基礎理論と実践への展望
講 師:竹之内裕文 氏(静岡大学教授、未来社会デザイン機構副機構長、農学部及び大学院総合科学技術研究科農学専攻、創造科学技術大学院)
今回は、「コンパッション都市・コミュニティの基礎理論と実践への展望」というテーマで、静岡大学教授の竹之内裕文先生にご講演いただきました。
誰もが弱さや痛みを抱えながら生きている、そのような者として人間を理解し、互いの存在を認め合う時、自他に対する「こンパッション」が育つ、という考えから、コンパッションに満ちたコミュニティを形成するための取りくみや思考プロセスについて多くの示唆をいただきました。
我々の研究テーマの根幹にある社会的共通資本は、社会が「豊かになるための土台」であり、コンパッションコミュニティの考え方は、その土台の上で人々が「人間らしく、互いに支え合って生きていくための精神的・関係的な基盤」と言えるのではないかと考えました。
これら両方が揃って、真に人間的で魅力のある、持続可能な社会が実現されるという確信に繋がったため、今後も研究を一歩前に進めていきたいと思います。


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