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第6回研究会開催報告(法然仏教の多角的研究)

2024.3.6

日  時:2024年2月29日(木)16:00~17:30

開催形式:対面およびオンライン(Zoom)

参加者 :12名

概要

<研究発表>

発表者:大久保慶子(嘱託研究員)

テーマ:鬼神往生譚に関する一考察

 浄土宗の開祖である法然上人は、身分や性別に関係なく、「専修念仏」の教えを説いたことが周知されている。その一方で、法然上人が「鬼神」にも念仏の教えを説いたという話が『法然上人伝(十巻伝)』『正源明義鈔』『法然上人秘伝遠流記』などに記されており、文献ごとに多少の差違はあるが、法然上人の鬼神説法と、鬼神たちの往生が記されている話を「鬼神往生譚」と称する。従来の研究では、「鬼神往生譚」における法然上人の説法について、ほとんど論じられることはなかった。本発表では、「鬼神往生譚」における法然上人の説法に着目して内容を検討した結果、「鬼神往生譚」は法然上人の教説を受容しながら、称名念仏の教えによって、死苦に悩む鬼神たちを済度しようとする法然上人の姿が記されているのであり、法然上人の事績の一つとして作り出された話が、宗派や時代を超えて、幅広く流布していたことが推察される。

<各班進捗状況発表>

【第一部門】 法然文献班 元亨版『和語燈録』本文・現代語訳対照本作成

  本格的再開に向けて準備中。

【第一部門】 逆修説法班 『逆修説法』諸本対照本作成、古本『漢語燈録』を中心とする本文批判

  12月1日に各1回の研究会開催。『西方指南抄』所収「法然上人御説法事」を中心とした諸本比較作業。

【第一部門】 『選択集』諸本研究班  信重院蔵『選択集』諸本等の調査および研究

  各自、『選択集』諸本の比較表を作成中。

【第二部門】 『摧邪輪』班 明恵『摧邪輪』寛永版訓読・現代語訳

  巻下の訓・註・現代語訳。『紀要』10号原稿校正。

【第二部門】 『徹選択集』研究班 『徹選択本願念仏集』の注釈類の翻刻・現代語訳

  『紀要』第10号再校終了。

【第二部門】『往生要集鈔』関係班 『往生要集鈔』『往生要集義記』諸本対照・訓読・現代語訳

  鎌倉光明寺記主禅師研究所での講演録校正中。

  

【第二部門】 中国関係班『瑞応伝』

  『往生西方浄土瑞応刪伝』第22法蔵伝まで終了。

【第三部門】 伝宗伝戒班 

 聖聡『小径直談要註記』(京大本)の翻刻、現代語訳。

以上

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