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第5回研究会開催報告(法然仏教の多角的研究)

2023.1.27

日  時:2023年1月27日(金)16:30~18:00

開催形式:オンライン開催(Zoom)

参加者 :18名

概 要

<研究発表>

発表者:横田友教(学術研究員)

テーマ:近世知恩院と黒谷金戒光明寺の御忌

近世知恩院と黒谷における法然の御忌法要の実態について、黒谷『日鑑』の調査を踏まえ、現時点で判明したことを発表した。江戸中期の俳諧書によると、知恩院では御忌が盛大に勤められており、時折雪が降る寒い時期にも関わらず、人々は思い思いの華美な格好で訪れ、音楽法要や境内の露店、見世物を楽しんだ。祭りのような賑わいで、「年始の壮観」と表現されるほどであった。一方金戒光明寺では、慶長十七年以前から末寺を出仕させて勤修していたことが「徳川家康御忌奉書」から確認でき、『洛東紫雲山黒谷金戒光明寺略記』によると四百五十回忌には四十八夜念仏が行われた。また現存する『日鑑』のうち、最初の御忌の記録は安永六年のもので、この年は火災により阿弥陀堂で実施されたが、法要自体はこれまで通り勤められ、京都や大阪などの門中寺院が導師を勤め、一月十八日の初夜法要に始まり毎日三座の法要が行われている。この期間中には江戸前期から続く一枚起請文の内拝や参拝者と共に通夜別時が行われていた。

<各班進捗状況発表>

【第一部門】 法然文献班 元亨版『和語燈録』本文・現代語訳対照本作成

 新たな体制の思索中。

【第一部門】 逆修説法班 『逆修説法』諸本対照本作成、古本『漢語燈録』を中心とする本文批判

 出版に向け校正作業中。

【第二部門】 『摧邪輪』班 明恵『摧邪輪』寛永版訓読・現代語訳

 『佛教大学法然仏教学研究センター紀要』第9号掲載のための作業中。

【第二部門】 『徹選択集』研究班 『徹選択本願念仏集』の注釈類の翻刻・現代語訳

 『佛教大学法然仏教学研究センター紀要』第9号掲載のための作業中。

【第二部門】『往生要集鈔』関係班 『往生要集鈔』『往生要集義記』諸本対照・訓読・現代語訳

 11月21日に大本山光明寺記主禅師研究所にて「良忠述『往生要集義記』(原題『往生要集鈔』)現代語訳作業の経緯と展望」の講義を行った。それが原稿になり『浄土学』に載る予定。

【第二部門】 中国関係班『瑞応伝』

 前回の研究会から2回研究会を開催。道綽伝まで読了。

【第二部門】 黒谷金戒光明寺『日鑑』研究班 黒谷金戒光明寺所蔵『日鑑』の調査・翻訳・研究

 11月21~24日で23冊分の撮影を終了している。次回は春休みを予定。

【第三部門】 伝宗伝戒班 『真葛傳語』諸本蒐本および教理的根拠の探索

 12月12日に研究会を行い、今後のテーマや方針について話し合った。

以上

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