法然仏教学研究センターについて
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センター長あいさつ
佛教大学は2012年に開学100周年を迎えた際に、10年後の大学像として「佛大Vision2022」を公表しました。このビジョンに基づき、2014年4月に<法然仏教学研究センター>が開設されました。
本学は仏教精神を建学の理念とし、大学の責務である「人材養成」を中心として、それに関わる「教育」「研究」「社会貢献」の三領域において、仏教精神に基づく多様な活動を時代に即して行いながら、世界文化の向上と人類福祉の増進に貢献することを使命としております。
社会の要請に応えることのできる優れた教育を展開するためには、その基盤となる研究の充実が必要であることは言うまでもありません。特に、法然上人のみ教えを大学設置の根幹とし、仏教思想とりわけ法然上人の思想に立脚した教育を基底に位置付け、そのもとで有為な人材の輩出を目指す佛教大学にとって、本研究センターはきわめて重要な意味をもつ機関であります。
本研究センターでは、今日的な社会情勢を踏まえながら、建学の理念の根幹を形成する法然仏教学研究の推進ならびに優れた研究者の養成という建学以来の使命を果たすために、本学が有するこれまでの研究実績を踏まえながら、関連資料の校訂、現代語訳注を初めとする地道な文献研究の基礎の上に、歴史的、文化的、社会的観点をも含めた総合的アプローチを通じて、法然仏教学を確立し、その成果を広く社会へ発信してまいります。
もっぱら法然上人に関わる研究を行う世界初の研究センターとして始動して以来、2024年には開設10周年を迎えました。安定的に紀要や書籍を発行しており、研究業績は着実に蓄積されています。さらに新たな研究班も複数開設され、研究の裾野が広がっています。
これからも引き続き法然仏教学研究センターは、本学ならではの研究を推進し、法然仏教学の神髄を世界へ発信してまいる所存です。
皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
2026 年 4 月
佛教大学法然仏教学研究センター
センター長 齋藤 蒙光
法然仏教学研究センターの設置目的
本センターは、浄土学を中心に仏教学、人文科学、社会科学、自然科学にわたる広い視点から法然仏教学の総合的な学術研究を行い、文化の発展に寄与することを目的として設置しています。具体的には、法然および法然門下、浄土宗教団に関わる以下の研究を行っています。
- 教義や歴史の総合的な研究
- 総合的な研究を通じた法然仏教学の確立
- 諸文献・諸研究の収集とデータベース構築
- 研究を推進する研究者の養成
- 研究成果の一般社会への公表・発信
法然上人とは(1133-1212)
法然上人は、美作国に生まれ、幼少期に父を亡くした後、出家しました。比叡山で天台仏教の教えを学ぶ中で、「末法」の世において、自らの力のみで―とりわけ厳しい修行によって―悟りを開くことの困難さについて、深く思索するようになりました。
その後、彼は経典や祖師の教えを広く探究し、ついに善導大師の『観無量寿経義疏』(『観経疏』)における、阿弥陀仏の本願による救済の教えに出会いました。そして、阿弥陀仏を信じ、「南無阿弥陀仏」と念仏を称えることこそが、すべての人に開かれた浄土往生への道であると確信するに至りました。この思想を体系的に説き示した著作が、『選択本願念仏集』です。
法然上人の教えは、身分や性別、学識の有無、あるいは僧侶か在家かといった区別なく、誰もが実践できるものとして広く受け入れられ、多くの人々の心の支えとなりました。しかし、その教えの革新性は既存の仏教教団からの反発を招き、1207年には流罪に処されることとなりました。それでもなお、法然上人は念仏の教えを固く守り抜き、布教活動を続けました。
晩年、法然上人は『一枚起請文』を著して念仏の要諦を簡潔に説き、自らの教えを弟子たちに託しました。法然上人の思想は、浄土宗の礎となっただけでなく、日本仏教の歴史に多大な影響を及ぼし、その遺産は今日まで受け継がれています。また、その思想の革新性は、キリスト教におけるルターに比定されることがあります。









