活躍する佛大生

  1. ホーム
  2. 活躍する佛大生
  3. ボランティアを必要とする施設・団体と活動を希望する学生の架け橋に

ボランティアを必要とする施設・団体と活動を希望する学生の架け橋に

学部 歴史学部/社会学部
学科 歴史文化学科/公共政策学科
学年 3年生/3年生
氏名 荒堀 七音さん/大石 敬太さん

珍しい代表2人体制で学生ボランティア室を運営

 "ボラ室"の略称でおなじみの「学生ボランティア室」。紫野キャンパス7号館2階、学習情報プラザ内の一室を拠点に、学生スタッフと社会連携センターの教職員が協働して運営している。2024年3月から代表を務めているのが、荒堀七音さんと大石敬太さんだ。これまでは代表・副代表各1人だったが、代表2人体制に。「きっちり分担を決めているわけではなく、あくまでも対等な関係で、企画内容やスケジュールの都合によってお互いにカバーし合っています」と荒堀さん。
 ボランティアを必要とする施設・団体と、ボランティア活動を希望する学生をつなぐ――。「ボラ室が担っている役割であり、存在意義です」と大石さんは胸を張る。主な活動は、施設・団体から寄せられた情報をもとに、学生の相談に応じたり、希望に沿ったボランティアを紹介。月に一度のボランティア相談会をはじめ、募集に関するポスターの掲示やチラシの配架を行い、掲示板やラックからも自由に閲覧できるようにしている。紹介する分野は、地域の清掃やふれあいまつりのサポートなど地域活性化・地域づくり、福祉・高齢者・障がい者施設やこども・教育関連施設での運営協力、募金活動を含めた災害ボランティア、環境・自然保護など多岐にわたる。

荒堀七音さん
大石敬太さん

達成感、充実感、そして誇りをスタッフ一同で共有

 団体と学生の架け橋となる恒例の一大イベントが、「ボランティアフェスティバル(ボラフェス)」だ。学外団体を招き、具体的な活動内容を直接話してもらう場を設ける、ボランティア版合同説明会を11月に開催。学外団体の選定から学内での広報活動、当日の設営や司会進行など、荒堀さんが中心となり、"ボラフェス班"が準備を進めてきたという。
 企画ごとに班を形成してスタッフ自身もボランティアを行う中で、荒堀さんが特に印象深かったのは、「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の高齢者10人を招待したキャンパスツアーです。カフェでの昼食や社会福祉学部の先生のミニ講座でキャンパスライフを体験していただき、世代間ギャップの話題でも盛り上がりました」。森林、水辺、神社などでのゴミ拾いや美化活動といった環境保全に主に取り組む大石さんは、「楽しい!という感情が先立ちます。しかも地球に貢献できている」と笑う。また、2人が代表に就任した今春は、新歓を兼ねて丹後行きを企画。地元の人たちと一緒にビーチクリーン活動に勤しんだという。
 初夏には、被災地支援を目的とした能登半島地震や台湾東部沖地震の街頭募金活動を四条河原町交差点で実施。「災害時、現地に行きたくても行けないときも、募金活動なら京都でできます」。集まった募金は日本赤十字社京都府支部に全額寄付した。さまざまな活動を通して味わえる達成感や充実感は唯一無二だと口を揃える。

対照的な個性が、ボラ室に新鮮な風を吹き込んで

 「以前から興味がありやってみたかった」「世代を超えていろんな人と関われる」「社会貢献しながら知見やガクチカも得られる」など、2人のボランティア活動に抱いていたイメージも、ボラ室に入ったきっかけも、ほぼ一致している。じつは同じ高校出身だったことが、ボラ室で初めて会話したときに判明。しかし双方の性質は対照的だ。学びたいことが定まらず、「社会学部なら視野を広められそう」とふわっとした動機で佛教大学に進学した大石さん。かと思えば、誰とでも分け隔てなく接し、ボラ室の仲間とも積極的に交流。バイト先でも物怖じせず改善点を訴え、オーナーからも一目置かれている。「何事も楽しむことがモットーです。コミュニケーションを大事にしたい」。対する荒堀さんは、日本神話が好きで歴史学部を志望、研究テーマも卒業後の目標も明快だ。「真面目に自由に取り組むのがボラ室の魅力。でも規律の中に自由があると思う」と、報連相を徹底するなど要所で手綱を締める。
 そんな2人の持ち味が良い化学反応を起こしている。参加自由のミーティングを毎月第3水曜日に定例化し、企画の進捗状況や各自の活動報告など、活発に意見交換。意見の相違でぶつかることもあるけれど、異なる考えを吟味し企画をブラッシュアップしていく。もしかしてボラ室史上最高の風通しの良さ?大石さんの「8割は僕の手柄かな」のセリフに、笑いながら頷く荒堀さん。絶妙のバランスで、ボラ室内の空気とその活動を明るく拓いている。

(2025.2)

  • ぶったんWEB
  • 図書館
  • オープンラーニングセンター
  • 宗教文化ミュージアム
  • 佛教大学入試情報サイト
  • 佛教大学通信教育課程
  • 研究活動報manako
  • オリジナルグッズ販売中