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夏期特集陳列「六字名号ー仏の名をあらわす―」開催のご案内

2018.6.6
   「六字名号」とは、お念仏「南無阿弥陀仏」の六文字のことです。浄土宗では、宗祖 法然上人の教えにしたがい、ひたすら念仏を唱えることを重視しますが、近世以降、「六字名号」は墨蹟などで多くあらわされるようになり、信仰を継承しつつ、新たな展開もみました。 本陳列では、浄土宗ならではともいえる多様な「六字名号」を特集します。現在のフォントのようにデザインされた書体、また絵と文字が一体化したようなユニークな例など、こんな「南無阿弥陀仏」があったのか!と、思わず声がもれるようなお名号をご紹介します。

■期 間:2018年6月30日(土曜)~7月28日(土曜)
     10時~17時30分(入館は17時まで)
    ※入場無料、月曜休館(ただし7月16日は開館、7月17日は休館)
■場 所:佛教大学宗教文化ミュージアム 第一研究成果展示室

~館長ごあいさつ(パンフレットより抜粋)~
 「なむあみだぶ」を近所のおばあさんは「なんまんだぶ」と唱えます。勘違いをして「なみあむだぶ」と唱えている青年に遭遇して心からびっくりしたことがありますが、歴史的にも読み方はいろいろあります。「なもあみだぶち」と読んでいた時代もあったようです。南無は梵語(サンスクリット語)の namas あるいはその変化形の namo を漢字で表したものですから「なも」の方が近いことは近いです。「お任せします」「頼みます」というような意味で使っていたようです。インドのヒンドゥー語では「ナマステ(こんにちわ)」と挨拶しますがその前半部分がこれです。インドに住んでいる私の知り合いの人で「アミターバ(阿弥陀)」という名前の人が実際にいます。その人に「ナマステ、アミターバ!」と言いながら「こりゃまるで南無阿弥陀仏だな」と思って不思議な気持ちになった事を思い出します。
 南無の精神は確信の中で任せきる心です。任せきるところに絶対の安心感が生まれます。赤ん坊が母親の腕の中で安らかに眠るように、任せ切って安心のなかで過ごしたいといつもわたしは思っています。
 小さなはからいが通じないこの大きな命の営みの中での我々人間存在も考えてみれば同じようなものでしょう。出来る範囲の努力や活動は力の限り行ない、力の及ばないことがらに関しては、ただ母親の懐に任せるしかないのです。「南無」の精神はそこらあたりにあるのだと私は思うのですがいかがでしょうか?
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