社会学部大谷ゼミの学生が「京版画にふれよう」体験ワークショップを開催しました
10月9日(月曜)、本学礼拝堂で、社会学部大谷栄一教授ゼミの3年生が、地域の小学生を対象とした「京版画にふれよう」という体験型のワークショップを開催しました。
講師に竹笹堂の竹中健司先生をお招きし、子どもや保護者、川妻聖枝京都市北区長にもお越しいただき、総勢15名の来場者が実際に木版画刷りを体験しました。
ワークショップで用いた版木は、法藏館(創立400年の仏教系出版社)様から、江戸時代から明治時代にかけての仏教書とその挿絵をお借りすることができました。
乾燥状態の版木に水分を補い、版木の下には濡らした紙などを敷いてぐらつきを抑え、絵具をつけ、刷毛で全体になじませるとともに埃を払う。その上にそっと紙を置き、バレンで丁寧に写していきます。版木の乾燥状態や絵具の量、バレンのあて方などで刷り上がりは様々。
竹中先生からは、刷り方はもちろん、京版画の歴史、版木や道具の材質などの解説も交えながらご指導をいただきました。
参加した小学生や保護者の方々は、テーブルごとに異なる版木で、飽きることなくその一連の動作を何枚も何枚も繰り返して、刷り上がりを楽しんでいました。
本ワークショップでは、京都の伝統文化を身近に感じてもらうとともに、様々な世代の地域参加やコミュニティ活性化を図ることを目的としていますが、企画、運営に携わる学生自身も実際に木版画を刷らせていただくことができ、貴重な体験の機会となりました。
大谷教授のゼミでは、例年、「京都の伝統文化をフィールドワークする」というテーマを掲げて、学生たちが様々な調査に取り組んでいます。今年度は、他に「京団扇」「京提燈」を調査するグループが活動をしています。
また、これらの取組みは、社会連携センター「学生企画まちづくりプロジェクト」にも採択されているほか、各グループは12月17日(日曜)に開催される大学コンソーシアム京都主催の「第19回京都から発信する政策研究交流大会」での発表を目指しています

募集チラシ

司会進行も全て学生が行いました

まずは竹中先生のお手本

各テーブルで直接のご指導もいただきました

バレンで擦ると、うっすらと紙に写っていくのがわかります

できばえはいかが?

学生も刷らせていただきました

自分の作品を見せ合いながら、盛り上がっていきました

川妻北区長もチャレンジ

版木(これを刷ると…)

刷り上がり(…こうなります)

運営の皆さん、お疲れさまでした