保健医療技術学部 坪山直生教授の研究グループが、歩行学習支援ロボット「Orthobot(オルソボット)」を開発
2020.7.1
保健医療技術学部理学療法学科坪山直生教授が所属する研究グループが、京都大学COI(Center of Innovation)拠点において歩行学習支援ロボット「Orthobot(オルソボット)」を2019年12月に開発。製品化が行われ、2020年3月31日に発売開始されました。
「今使用している装具がロボットに変わる」という新しい発想で開発された「Orthobot」は、脳卒中や脊髄損傷等により、歩行に何らかの困難を抱える人々の機能改善に必要な、歩行リハビリテーションを補助する装着型のアシストロボットです。
高齢社会の進む日本では、リハビリテーションのロボット化は重要な取り組みです。しかし、従来のリハビリテーションロボットは装着に時間がかかることや、専門家による設定が必要などの理由により、特に専門家のいない介護現場では利用が困難でした。
「Orthobot」は3.0㎏という小型軽量化を実現し、わずか1分程度での装着を可能とするなど、高齢者を含めた歩行が不安定になった方々に対し、正常な歩行体験を簡便に支援することが可能になります。
研究グループは京都大学(大畑光司講師)を中核機関とし、京都工芸繊維大学(澤田祐一教授)、佛教大学(坪山直生教授)、関西医科大学(長谷公隆教授)、サンコール株式会社、大日本印刷株式会社で構成され、販売をフィンガルリンク株式会社が担当します。
※大学名の後の( )内は各大学研究代表者。
※坪山教授は前任校の京都大学において、2018年3月まで本研究開発グループの代表者を務めておられました。
研究推進部社会連携課