安心して手が離せる暮らしの場を!!! 知的障害のある子を育てる親への調査報告会を開催 佛教大学社会福祉学部の学生、大学院生が発表
佛教大学(京都市北区)社会福祉学部の田中智子研究室と孔栄鍾研究室が主催し、「京都市に暮らす知的障害のある人の暮らしの場の待機者・希望者調査」報告会を12月3日に開催します。本学の社会福祉学部の学生が、2023年6月から9月までの3か月をかけて京都市内で暮らす知的障害のある子どもを育てている親へインタビューを実施、その内容を学生たちがまとめて発表します。学生たちに語られた43人の親の"本音"。現在の暮らしの困難、社会資源の課題、子どもへの思い等を多くの方と共有し、広く関心を持っていただきたいと考えています。
【田中智子教授(社会福祉学部)のコメント】
障害者家族におけるいわゆる老障介護(8050、9060)問題の解決に向けては暮らしの場の整備が不可欠です。しかし、全国的にみても入所施設やグループホームなどは圧倒的に量的不足が見られ、また質的にもさまざまな問題があります。
そのような問題を解決する出発点として、まずは障害のある人をケアするご家族がどのような経験をされ、何を思っておられるのかを明らかにすることが大事です。今回は、将来、社会福祉専門の分野での活躍を目指す学生・院生と一緒にご家族の聞き取りをしました。市民の方にも広く関心を持っていただきたく、調査報告会を実施します。また結果については、今後京都市にも届けたいと思います。
※本調査は、「子どもと親のSOSをキャッチする仕組みを考えるシンポジウム実行委員会」の継続調査です。2020年に母親が障害をもつ子どもを手にかけた事件をきっかけに、二度とそのような事件が起きないように様々な調査やシンポジウム、行政への提言を実施しています。
【開催概要】
日時:2023年12月3日(日)14:00~16:00
場所:佛教大学 二条キャンパス N1-701教室
費用:資料代300円
内容:学生・院生からの調査結果報告
家族からの「暮らしの場」への思い
備考:事前申し込み不要。どなたでも参加できます。