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第6回 全体研究会(法然仏教の多角的研究) 開催報告

2025.12.2

日  時:2025年11月28日(金)16:30~18:00

開催形式:オンライン(Zoom)

参加者 :17名

概要

<研究発表>

発表者:南 宏信(研究員)

テーマ:法然諸伝記に見る修験者の諸相―摂益文と公胤夢告をめぐって―

法然諸伝記には、静恵・直聖房・作仏房という三種の修験者関連譚が見られ、いずれも熊野修験と浄土教信仰の接点を示している。なかでも静恵法親王入寺は聖護院史上の転換点で、以後は皇族門主が検校職を兼ね、聖護院が修験道統括の中心となった。『九巻伝』・『四十八巻伝』に見える作仏房譚は「熊野権現=阿弥陀如来」という本地垂迹説を明確化し、熊野参詣を往生の方便として再解釈する点で象徴的である。『四十八巻伝』はさらに「法然=勢至菩薩」観を直聖房譚へと移し、公胤夢告を削除して修験的世界観の中で再構成した。静恵譚にもこうした修験的要素が及び、法然信仰の新たな理解が形成されたことを考察した。

<各班進捗状況発表>

【第一部門】 法然文献班 元亨版『和語燈録』本文・現代語訳対照本作成

 個別に作業を進めている。10月30日(木)に齋藤蒙光研究員より1巻の作業終了の連絡あり。

【第一部門】 『逆修説法』班 『逆修説法』諸本対照本作成、親鸞筆「法然聖人御説法事」を中心とする本文批判

 10月28日(火)、11月7日(金)、11月11日(火)、11月27日(火)研究会開催。『念仏名義集』『三経文類』輪読。次回研究会は12月12日(金)『三経文類』の予定。

【第一部門】 『選択集』諸本研究班  信重院蔵『選択集』諸本等の調査および研究

 各自『選択集』諸本の比較表作成中。大谷大学図書館および龍谷大学図書館への調査準備中。

【第二部門】 『摧邪輪』班 明恵『摧邪輪』寛永版訓読・現代語訳・註

 「巻中」・「巻下」、訓・註・現代語訳の再検討。

【第二部門】 『徹選択集』研究班 『徹選択本願念仏集』の注釈類の翻刻・現代語訳

 10月9日(木)に『佛教大学法然仏教学研究センター紀要』第12号の原稿を提出。

【第二部門】 『往生要集鈔』関係班 『往生要集鈔』『往生要集義記』諸本対照・訓読・現代語訳

 『往生要集鈔』『往生要集義記』諸本対照作成作業中。

【第二部門】 中国関係班 『往生浄土伝』解読・現代語訳・文献批判

 10月28日(火)、11月11日(火)に研究会開催。⑱釈常旻、⑲沙門道宗まで終了。次回は12月2日(火)10:40。

【第二部門】 黒谷金戒光明寺『日鑑』研究班 黒谷金戒光明寺所蔵『日鑑』の調査・翻刻・研究

 10月24日(金)、11月6日(木)研究会開催。次回は11月28日(金)。

【第三部門】 伝宗伝戒班 

 聖聡『小経直談要註記』(京大本)の翻刻、現代語訳。10月27日(月)研究会開催。次回は12月5日(金)。

以上

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