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学長メッセージ「生成AI等の利用について」(第2報)

2023.7.28

 前回の学長メッセージを発信してから二ヶ月あまりが過ぎましたが、このわずかな期間にもChatGPTをはじめとする生成AIを巡る社会状況は、世界的に見ても劇的に変化し続けています。それはまるで、生成AIの成長過程そのものを映し出しているかのようにも思えます。
 さて、社会が刻々と変容を続ける中で、生成AIの活用方法があらゆる分野で模索され、そこに無限の可能性が秘められていることが明らかになってきました。すでに、生成AIを利用した対話、画像や映像、音声の作成など、さまざまな領域で具体的なサービスも現れてきています。今後、生成AIの利活用については、さらに加速度的に進展していくことが想定されますが、一方で、生成AIによる情報流出のリスク、生成AIが参照するデータを巡っての著作権の問題、生成AIによって提供されるデータや情報に誤りが含まれることなど、多くのメリットとともにデメリットの存在もはっきりしてきました。
 生成AIが注目されるようになった当初は、その使用に否定的な見解が多かったように思われますが、現在では、私たちにとっての新たな伴侶ともいえる画期的な技術を、どのように適切に、そして効果的に活用していくかに関心が移ってきていると言えるでしょう。それは、火やナイフが私たちの生活にとってなくてはならない道具であると同時に、使い方を誤ると大変な被害をもたらすものであるのと同じです。
 大学という教育・研究の場において、新たに登場した生成AIとどのようにつきあい、いかに適切に活用していくのかについて、私たちは慎重に、しかし積極的に対応していかなければならないと考えます。学生の皆さんにとっても、教員や職員の皆さんにとっても、これからの社会の動向を考えた時、生成AIを有効に活用できるかどうかが極めて重要な要素になってくることは間違いないでしょう。その際、私たちに必要とされるのは、この生成AIを、私たち自身の成長のために適切に活用できること、そしてそこから得られる情報の正しさや誤りを、私たち自身が正確に判断できるようになることです。そのために、私たちはこれまでと同様に、あるいはこれまで以上に、基礎的な知識や知見をしっかりと身につけ、生成AIのもたらす情報や環境に振り回されることなく、それらを活用しながら歩み続けなければならないと考えます。
 今後も、急速に生成AIは変容し成長をしていくことと思われます。この新たな技術を有効かつ適切に活用していくためにも、生成AIを取り巻く環境について、社会的な動向も含めて、私たちは注視し続けていかなければなりません。その上で、学生、教職員それぞれの学習や研究、教育や大学運営など、一人ひとりの成長に資するものとして活用されることを願っております。
 なお、具体的な留意点等については、機構等から発信されている各種の情報をあらためてご参照ください。


佛教大学長 伊藤真宏

▼本学で従事する教員および研究者向けの方針は以下のリンクよりご確認ください
〔教員および研究者向け〕ChatGPT等の生成型AIの利用にあたって

▼学生向けの方針は以下のリンクよりご確認ください
〔学生向け〕ChatGPT等の生成型AIの利用について

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