法然仏教学研究センター全体研究会(法然仏教の多角的研究) 2026年度第4回開催報告
日時 : 2026年9月25日(金)16:30~17:40
開催形式: オンライン(Zoom)
参加者 : 13名
内容 :
法然仏教学研究センター長(仏教学部齋藤蒙光教授)挨拶
1. 研究発表
発表者:一ノ瀬和夫 嘱託研究員
テーマ:法然の教判をめぐって
要 旨:法然が『逆修説法』で言及する教判において、大乗宗は広く深く、小乗宗は広く浅く、浄土宗は狭く浅いというものがあるが、このなかで、小乗と浄土が「浅」を共通項として結ばれるという一見奇妙な教判について考察した。具体的には『八宗綱要』等を参照し、衆生に内在する仏性を前提として「成仏」を目指す大乗諸宗とは異なり、そういった仏性を想定せず「悟り」あるいは「往生」を目指すところに、小乗と浄土の「浅」の意味があるとした。そして、そこから導き出される女人五障説の否定や菩提心の位置付けなどが、法然浄土教に帰依した女人の多さ、並びに明恵の『摧邪輪』での批判につながっていることを示した。
2. 各研究班進捗状況報告
○第一部門:法然仏教の基礎研究と教義解明
・法然文献班・・・元亨版『和語燈録』本文・現代語訳対照本作成
個別に作業を進めている。
・『逆修説法』班・・・『逆修説法』諸本対照本作成、親鸞筆「法然聖人御説法事」を中心とする本文批判
前回(6月26日)以降、研究会を3回開催(7月8日、16日、9月7日)。次回は10月1日を予定。
・『選択集』諸本研究班・・・信重院蔵『選択集』諸本等の調査および研究
各自『選択集』諸本の比較表作成中。大谷大学、龍谷大学図書館への調査準備中。
○第二部門:浄土宗の思想的伝統および周辺宗教者の研究
・『摧邪輪』班・・・明恵『摧邪輪』寛永版訓読・現代語訳・註
『佛教大学法然仏教学研究センター紀要』第13号 投稿原稿作成
・『徹選択集』研究班・・・『徹選択本願念仏集集』の注釈類の翻刻・現代語訳
『佛教大学法然仏教学研究センター紀要』第13号 投稿原稿作成
・『往生要集鈔』関係班・・・『往生要集鈔』『往生要集義記』諸本対照・訓読・現代語訳
『往生要集鈔』『往生要集義記』諸本対照作成作業中。
・中国関係班・・・『往生浄土伝』解読・現代語訳・文献批判
前回(6月26日)以降、研究会2回開催(7月7日、21日)。㊵沙門道如まで終了。次回は10月5日を予定。
・黒谷金戒光明寺『日鑑』研究班・・・黒谷金戒光明寺所蔵『日鑑』の調査・翻刻・研究
前回(6月26日)以降、研究会を3回開催(7月3日、25日、9月3日)。次回は9月25日を予定。
○第三部門:浄土宗における僧侶養成、教育・教化の研究
・伝宗伝戒班・・・『真葛伝語』諸本蒐集および教理的根拠の探索、聖冏撰『決疑鈔直牒』身延文庫本の研究
聖聡『小経直談要註記』(京大本)の翻刻、現代語訳。9 丁裏「如是二字得信成就之名」まで。次回は10月5日を予定。
以上
次回全体研究会 10月16日(金)開催予定









