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第6回研究会開催報告(法然仏教の多角的研究)

2016.12.9
日時:2016年12月9日(金曜)12:50~14:20
会場:紫野キャンパス 鹿渓館1階 第1会議室
参加者:15名
        
概 要
<各班進捗状況報告>
【第一部門 法然文献班 元亨版『和語燈録』本文・現代語訳対照本作成】
発表者:角野玄樹嘱託研究員
前回から一回の研究会を開催。伊藤訳の「登山状」を検討していると発表。
 
【第一部門 法然文献班 桑門秀我『選択本願念仏集講義』現代語訳】
発表者:本庄良文研究員
前回に引き続き、出版に向けたチェック作業を発表。
 
【第一部門 『逆修説法』班 『逆修説法』諸本対照本作成、古本『漢語燈録』中心とする本文批判】
発表者:岩谷隆法嘱託研究員
前回からは研究会の予定ができず、進展なしと報告。
 
【第二部門 『摧邪輪』班 明恵『摧邪輪』寛永版訓読・現代語訳】
担当者欠席のため、報告なし。
 
【第二部門 門下班 門下研究目録作成】
発表者:伊藤茂樹嘱託研究員
班員において、データ入力に従事している旨報告。
 
【第二部門 『往生要集鈔』関係班 『往生要集鈔』『往生要集義記』諸本対照・訓読・現代語訳】
発表者:南宏信嘱託研究員
前回のバージョンアップ版を学会発表したことを報告。
 
【第二部門 中国関係班 道綽『安楽集』解読・現代語訳・文献批判】
発表者:加藤弘孝嘱託研究員
前回から一回の研究会を開催。見直し作業も含め進展を発表。
 
【第三部門 伝宗伝戒班 『真葛伝語』諸本蒐集および教理的根拠の探索】
発表者:高津晴生嘱託研究員
前回から一回の研究会を開催。順調に読み進めている状況を発表。
 
 
<各班の問題点や方法論について>
 今回は、各班で進めている研究会や輪読作業等の、それぞれの方法や問題点を共有し、情報交換する中で、新たな知見などが得られるヒントを見出そうということを目的に、班の現状や方法論、課題などを各班から発表してもらった。
 逆修班ではすでに訓読と現代語訳を概ね終えた現状で、見直し作業にかかっていることを報告。底本の誤写や読みの明らかな間違いについても底本通りに読んでいく方針であること、また注記の方針を披露。朱書きの意味について確認のための、所蔵者へのアプローチなどが助言された。
 伝書班では、研究会の場所などを提起。底本の現代語訳作業の困難さについてアドバイスを求めた。次回予定が12/13の13:00であることから、別の研究員も交えて伊藤研究室にて開催し、様子を見る方向づけがなされた。
 明恵班はリーダーが欠席のため、報告書が提出され、それに基づいて検討された。実質一人での作業のため、研究員の補充が提起された。
 法然文献班は、作業の現状と全体構想から見た進捗状況について報告。今後の予定などが披露された。
 中国班は、『安楽集』を、宗典研究にありがちな浄土教思想前提の読み方でなく、漢籍としての語彙語法に注意しながら精読する方針を確認。そのオリジナリティから新知見が得られそうな状況を報告。底本と同様のものだが明らかに奈良朝にまで遡れそうな写本の影印について、研究や発表に対する許諾関係を模索する助言がなされた。
門下班は、法然門下における研究史の整理と目録作成を目的に、その方針を確認。これまでに作成された目録を見返しつつ、今日の目録のありかたについて発表。
 桑門班は、班員の作業分担を説明。今後の発表計画と作業の方法について披露。若手研究者育成も視野に、この作業終了後の研究課題に言及された。
 他の班の作業が理解され、また他の班への具体的なアドバイスもなされ、今回の全体会の目的は概ね達成された。今後も一年度中に一回は、センター全体で各班の情報を共有する機会を催すべきことが確認された。
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