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佛教大学臨床心理相談室 こころのコラム②

2020.8.7

新型コロナウィルスの世界的大流行には、正直驚きました。決定的な治療法もなく、いまだ有効なワクチンも開発されていないようで、私たちにはほとんど対応する手立てがありません。

風邪などに対する通常の感染予防対策を徹底することや、人との距離を取ることくらいしかないようです。そして、現在では「新しい生活様式」という掛け声のもと、やはり"ソーシャルディスタンスの保持"ということが肝となっているようです。

しかしながら、人と人との関わりで成り立っている私たちの生活は、どうしても不自由な動きにならざるを得ません。なにより、"人と触れあってはいけない"とか"人とつながってはいけない"とでも言われているかのようであり、心が重くなってしまいます。

そこからは"人と遠ざかることをよしとする"かのようにも感じられるところもあり、もどかしい想いにもなってしまいます。実際に、このような状況でのストレスから不安を感じたりや孤独を募らせる人も多いですし、中には心や身体の調子を崩す人もいるでしょう。

こうした中でどうしたらいいのでしょう。とても悩ましいところではありますが、少し角度を変えて考え直したらどうでしょうか。つまり、"ソーシャルディスタンス"の対極に"サイコロジカルディスタンス(心理的距離)"を置いてみるのです。

そうすると、新型コロナの影響で人との物理的な距離は離れざるを得なくても、心の距離を近づけることはできることに気づかされます。そして、心のふれあいや響きあいといったことが生じて、お互いに影響を与え合うことが可能になることが思い起こされます。

たとえそれが電話であってもビデオ会議であっても、心のつながりは実現するのです。こうしたことは元来から臨床心理カウンセリングの醍醐味であり、「コロナの時代」だからこそいっそう明確に浮かび上がってきたといえるでしょう。

私たちはこれからも、臨床心理という「心の専門家」として、心の実感をいっそう大切にしていきたいと考えています。

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