留学体験記

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留学期間 2023年8月 約2週間 留学先 マルタ大学(マルタ)
学部 社会学部 学科 現代社会学科
学年 3年生 氏名 匿名

語学研修を振り返って(実施報告書より)

 約2週間にわたるマルタでの研修は素晴らしいものであった。私自身は海外へ行くことは初めてではなく、高校生の時には台湾へ5日間ほど研修に行った経験があるため、日本から離れることへの不安というものはなく、逆に初めてヨーロッパの地に立つことができることへの高揚感に溢れていた。私は語学以外に地誌学というものにも興味があり、その土地の気候や植生、現地人が話す言語や文化について知ることができるといった点もこのプログラムに参加する動機の1つでもあった。この研修では授業が午前で終了するため、午後からはアクティビティがある日以外は自由に過ごすことができ、従来の語学研修と比較して参加しやすい内容であったと感じた。

 そうとはいえ、1日約3時間の語学学習は今まで受けてきた英語の授業の中でずば抜けてレベルの高いものであった。聞こえてくる言語は全て英語でクラスメイトは見ず知らずの外国人であり、私にとって教室の空間は研修の始めの方は居心地が悪く、いつになったら授業が終わるのかということばかり気にしていた。また、ヨーロッパということもあって学びに来る生徒はマルタ周辺のイタリア、フランス、ドイツ、東欧や北アフリカ、そして中南米など多岐にわたり、中でもドイツやフランス人の話す英語はスピードと独特の発音が相まって理解出来なくなるなど、アジア出身の私には幾度となくプレッシャーを感じることとなった。しかし、授業の回数を重ねて何としてでも会話したいと試行錯誤することで3時間があっという間に過ぎるように感じ、授業にもうちょっと出たいと思うようになった。生まれてこの方、英語に対して関心が無かった私が授業を通して面白いと感じられるターニングポイントとなったのではないかと感じた。

 授業後はフリー時間がかなりあったので、学校寮があるイムディーナを出て、首都のバレッタやスリーマ、セント・ジュリアンを網羅した。特にバレッタは、町全体が世界遺産に登録されていることもあり、綺麗な石造りの建造物や教会、おしゃれで色とりどりの装飾は圧巻であり、数えきれないほど足を運んだ。さらに夜になると、至るところで建物がライトアップされ、深夜になってもテラスで飲む人で溢れかえり「眠らない町」として栄えていたのが印象的であった。この研修にはアクティビティが組み込まれていて、のどかな港やガラス細工の伝統産業、神秘的な洞窟や美しい海などマルタの魅力を骨の髄まで知り得ることができたと自信を持っていえる。1番印象に残っているマルタ、ゴゾ、コミノの3つの島を巡るクルーズは、言葉で言い表すことのできないほど最高の時間であった。

 一緒に過ごした10人の仲間と引率して下さった先生には感謝を述べるとともに、2週間で培った実のある時間と経験を今後の自分の糧として、これからの日々を歩んでいきたいと改めて感じた。

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