学長メッセージ「ロシアによるウクライナ侵攻に対する本学の姿勢」
2022.4.1
およそ一か月前から始まったロシアによるウクライナへの侵攻は、明らかに国際的なルールに違反するものであり、平和を希求する世界中の多くの人々の想いを踏みにじる暴挙に他なりません。今回のロシアの侵攻はいかなる観点からも正当化されるものではありません。とりわけ子どもをふくめた多くの一般市民の尊い命が、いまも犠牲となっていることに強い憤りを感じるとともに、大きな悲しみの中にあるウクライナの人々のことを想うと胸がはり裂けるように痛みます。
仏教精神を建学の理念とする本学は、平和な世界の構築に貢献するとともに、人類福祉の増進に資することを目的としてすべての活動を続けてきました。それゆえに、利己的な考え方に基づき、他者のいのちや尊厳を踏みにじるロシアの行いに断固として抗議し、この戦闘の即時停止と、対話による一日も早い平和的な解決を強く求めます。
私たちは、いかなる状況にあっても平和を求め、その実現を目指して対話を続けていかなければなりません。お互いのいたらなさを相互に認めながら、他者および多様性を尊重し、すべての人々の尊厳がまもられる世界の実現を求めていきます。
学生のみなさんには、いま起きている悲惨な現実から目をそらすことなく、自分がなすべきこと、自分にできることをしっかりと考え、平和で豊かな未来の構築に向けて、一緒に歩んでいただけるよう念願いたします。
学長 伊藤 真宏
佛教大学