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学長メッセージ「いま、できることに取り組もう」

2021.10.1

コロナ禍は私たちの生活を一変させ、発生からもう2年になろうとしています。この間、感染者数の波は5つを数え、この先もまだまだ波のうねりを予感させます。2回のワクチン接種率は55%を超えましたが、未だ接種できていない世代を中心に感染が多いことを考えると、決して安心はできません。ウイルスは変異を繰り返し、ブレイクスルー感染の恐れもありますので、引き続き、きめ細かな感染対策が必要です。一方でワクチン接種は感染者を減らし、またたとえ罹患しても重症化を防ぐことが分かってきています。私たちはさまざまな方策で、自分を守り大切な人を守る行動をとっていかねばなりません。

学生の皆さん、教職員の皆さん、秋学期もコロナ感染が気がかりな中での始まりとなりました。今は感染者数が減少に転じているとはいえ、まだまだ安心できる状況ではありません。これまで皆さんは、大学の活動基準に留意し、懸命に取り組んでいただいたことと思います。おかげで、本学では、感染者が出ているものの、集団感染は発生せずに推移しています。本学における職域接種も終了し、ここまで一定の社会的責任を果たすことができていることに、心から感謝申し上げます。

さて、誰もが日常的にストレスのたまる状態です。何より、思い描いたキャンパスライフが断たれ、スマホなどで得られるSNSの情報はどれが正しいのかも分からず、不安に駆られる日々だと思います。不満や焦りの中で時間だけがどんどん過ぎ去り、何も考えられない、という人もおられるでしょう。確かに、未来を予測することは難しいことです。どうなるか分からないことに迷いが生じることは人の常です。そしてそれは、あなただけではありません。

こういう状況下において、私たちは何をなすべきでしょうか。それは、過去に学ぶことです。人類は、繰り返される困難な状況に直面しては、その都度、克服し復興してきました。感染症の歴史ひとつをとっても、人類の歴史に重なる長さを持っているといわれますが、ワクチンの開発は、苛まれ続けた感染症と人類の戦いの終わりを意味します。様々な感染症を克服してきた私たちは、このコロナ禍も克服し、遠からず必ず、コロナ禍以前の平穏な日常を取り戻すのです。再び、大学で友人とともに講義を対面で受ける日が訪れ、課外活動やアルバイトに汗を流す日々がやってきます。どうかその日が来るのを信じて、自分にできることに取り組んでください。

また困難な状況は、必ずしも悪いことばかりではありません。普段会えない遠方の友人とオンラインで顔を見ながら対話できる環境が整い、オンデマンドの授業なら、都合のよい時間に何度でも受講できるようになりました。今後、交流の方法や、授業形態のあり方、勉強の方法や仕事のやり方などが根本的に変わっていくでしょう。

佛教大学は、皆さんに寄り添って、大学生活が充実したものになるよう心を砕き、方策を練っています。そのうえで授業の質を保ち、また必要に応じて、感染対策を講じたうえでの対面授業など、引き続き「学びを止めない」方針で大学を運営します。教職員の皆さんにはご負担をおかけしますが、学生のため、社会に対する責任を果たすため、よろしくお願いします。

学生の皆さん、目の前の現実を変えることはできませんが、この先のことは変えることができます。今、自分に何ができるのか考え、実践することが、自分を大切にし、人をも大切にすることにつながります。コロナ禍であっても大学生活を楽しめるように行動を変容させ、新たなキャンパスライフを創造することは楽しみなことでもあります。このピンチはチャンスなのかもしれません。今、自分にできることを考え、ともに乗り越えていきましょう。

学長 伊藤 真宏

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