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【図書館企画】法然上人とその時代(1月6日~1月30日)

【図書館企画】法然上人とその時代

法然上人は、久安 3年(1147)、15歳で比叡に入山、叡山黒谷の叡空上人等のもとで勉学に励まれました。天台の学問だけでなく諸宗を修められ、一切経(大蔵経)の読破も一度ならず、その秀才ぶりは「智恵第一の法然房」と評されたそうです。しかしながら、法然上人は自身の名声に反して、末法の世と考えられていた当時の社会で戦乱や飢饉、疫病、天変地異に苛まれる一庶民の苦しみと乖離した仏教に疑問を感じておられました。そのような折、学問や修行の末に出会われた一文が「一心専念弥陀名号 行住坐臥 不問時節久近 念念不捨者 是名正定之業 順彼仏願故」(一心に専ら弥陀の名号を念じて、行住坐臥、時節の久近を問わず、念々に捨てざる者これを正定の業と名付く。かの仏の願に順ずるがゆえに)」です。この一文は法然上人が学ばれた膨大な経典類のうち中国唐代の善導大師が著した『観無量寿経疏』に含まれるもので、これにより専修念仏の教えによって人々を救うことができると悟られ、浄土宗を開かれました。
今を去ること840年前の承安5年(1175)春、衆生を救うためには念仏の教えが最も相応しいものであることを感得された法然上人は、叡山を下りて東山吉水の地(現在の知恩院御影堂のあたり)で、貴賤老若男女を問わず多くの人々に専修念仏の教えを広められました。
今回の展示では、法然上人の生涯とその教えをより理解するための図書をはじめ、平安時代末期から鎌倉時代にかけての歴史に関する資料を展示貸出します。中央の展示ケースには、善導大師の『観無量壽経疏』(江戸時代後期の刊本)、法然上人の主著『選擇本願念佛集』の建長頃版(貴重書)と上人の生涯を描いた『法然上人形状絵圖』巻二十四(貴重書)を展示します。展示貸出図書の一覧は【特集コーナー】をクリックしてください。
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