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車いすバスケットボール「2025 IWBFアジアオセアニアチャンピオンシップ」日本代表/佛教大学職員 藤原 芽花さん

(教育学部臨床心理学科2025年卒業)

パラアスリート活動も大学で働くことも〝楽しもう〟という気持ちを大切に

目標は、女子日本代表としてロス・パラリンピック出場!

 今年3月、教育学部臨床心理学科を卒業し、大学職員として働いている藤原さん。卒業後は大学院進学を検討していたが、「車いすバスケの活動を軸にする環境として、大学院での勉強は今じゃなくてもいいかもね」とゼミの教授からアドバイスを受けた。折しも大学職員の二次採用試験があると知り、急展開の進路変更。「何らかの形で大学に恩返しをしたいと思っていましたが、まさかここで働くことになるとは思っていませんでした」
 藤原さんは大学2年の部活中の転倒から車いす生活に。それでも持ち前の旺盛な好奇心とバイタリティで、車いすハンドボールやパラアイスホッケーに取り組む。後者ではワールドチームの一員として、国際競技大会で銅メダル獲得に貢献。現在は、「パラスポーツの中でも、アタマとカラダ全身を使って没頭したいと思える」車いすバスケットボールに専念している。
 目標に据えたのが、2028年のロサンゼルス・パラリンピック出場だ。連盟が定める日本代表選手選考条件をクリアした今年6月、次世代強化カテゴリーに選ばれ、「これでスタートラインに立てる!」。強化合宿後の7月末、日本代表選手として初選出された。
 周りは競技歴が長く、国際大会経験の多い選手ばかり。「私はいわば無名の若手。スキルも知識も足りない」と感じていたそう。それでも代表12人のひとりに選ばれたのは、「気持ち、でしょうか(笑)。コーチたちからは、声をよく出すし表情がいいねと評価されたのがうれしかったです」
 そして11月、タイ・バンコクで行われた「2025IWBFアジアオセアニアチャンピオンシップ」に出場。準優勝した日本は、来秋カナダ・オタワで開催される世界選手権の切符を手に入れた。「パワーで押し切る海外選手のプレースタイルに圧倒されましたが、とてもいい経験になりました」と、銀メダルを手に笑顔が弾ける。

理想は、パラスポーツがあたり前に浸透している社会

 新監督のもと、ベテランと次世代が半々で構成された新生・日本代表チームに参加できたことは、好機であり収穫だという。「先輩選手と交代した若手が大暴れするシーンもあり、新鮮ないいムードでした」。選手層が厚く、世界選手権もパラリンピックもすべて選考会を経ての代表選出となるため、険しい道は続く。
 大会や合宿の遠征、所属クラブの練習・試合など競技生活の一方、広報誌の制作やホームページの更新などの業務に携わる日々。勤務前、学生に混じって体育館やトレーニングルームで汗を流すことも。「上司や先輩方の理解とサポートのおかげで両立でき、大学で働く社会人経験はものすごくプラスになっています」と感謝の念を込める。「人として学べる場であり、競技人生を終えた後、どう生きるかにも関わってくるでしょう」
 また、パラアスリートにとどまらず、パラスポーツの普及活動にも力を入れている。本学の車いすバスケットボール部は、藤原さんが発起人となり2024年7月に設立。学内で体験会を開催したり、包括連携協定を締結している京都ハンナリーズのゲームでイベント参加するなど、指導者としても活動。障害の有無や性別に関係なく、誰もが楽しめるスポーツとして根付かせたいとの思いがある。「佛教大学におさまらず、高校の体育の授業にとり入れるなど、パラスポーツがごく自然に違和感なくその場に在るものになるとおもしろいな」
 車いす生活も、車いすバスケも、大学で働くことも、心から楽しんでいる姿がまぶしい。「ポジティブだねと言われますが、前向きに生きようとか大げさなことではなく、目の前のことを楽しむ気持ちが強いだけです」
 2028年8月のロスで、8月8日の誕生日にちなんだ背番号「88」がコート内で躍動する。そんな光景が目に浮かぶ。

藤原芽花(ふじわら めいか) 2001年生まれ京都府宇治市出身。佛教大学教育学部臨床心理学科2024年度卒業生。
2023年選手として活動をスタートし、大学在学中に車いすバスケットボール部を設立。
2025年11月には、タイ・バンコクで開催された「2025 IWBF アジアオセアニアチャンピオンシップ」に出場し、チームの準優勝に貢献。
2025年4月からは母校・佛教大学で職員として勤務する傍ら、競技経験を活かしてパラスポーツの普及にも力を注いでいる。

(2026.1)

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