2015年度 法然仏教学研究センター講演会の開催について(報告)
2015.7.11
日時:2015年7月11日(土曜) 13:30~16:00
会場:紫野キャンパス 常照ホール(成徳常照館)
来聴者:141名
講題:どうして私に一枚起請文がわかるようになったのか
講師:村上真完(東北大学名誉教授)
講演に先立ち、田中典彦センター長より挨拶ならびに講師紹介がなされた。
講演は、事前に準備されたレジメに沿って、日本仏教や法然教学、一枚起請文の研究には門外漢であるが、社会情勢、世界のありよう、つまり財政破綻や物価高騰、生活への危機感、世界大戦への道、宗教対立の根底は一神教にあるという事実から沸き起こる不安を取り除くのが、世界中の思想や宗教を理解する日本の文化を背景とした日本の仏教者の道である、という思いを述べられた。
研究は、解明されることで成り立つが、解明半ばの事柄でも可能性を語る必要性があることを示唆。法然伝の解明について、特に梅原猛氏の論説に注目。一枚起請文は、藤堂恭俊師と安達俊英師の論考を評価し、黒谷金戒光明寺蔵の「真筆本」について紹介。
一枚起請文の内容について、特に「観念の念」では仏教学者の面目躍如たる疑問点を出され、考察。
村上氏は、一枚起請文を解釈して、法然は全仏説が口称念仏に収まることを説き明かし、これが宗教としての普遍性をもたらせることとなり、万人に開かれ万人を救う仏道となった、と評価。
世界の宗教戦争をいかに鎮めるか、どうすれば人類がみな共に生きられるか、という大きな課題に対して、自分の宗の教え、念仏の道、仏道を歩みつつ、他宗教と和の中に生きるべき、と話を結ばれた。
質疑応答では、二つの質問に応えつつ、講演中に言い足りなかったことなども含めてお話しされ、時間通りの終了となった。
法然仏教学研究センター









