学長メッセージ「新しい歩みのはじまりに」
2023.4.1
少し早い桜の開花でしたが、春が訪れました。
佛教大学は皆さんと一緒に、新しい歩みを始めます。
コロナ禍は私たちのあらゆる日常を一変させました。感染を避けるために提唱された三密回避の生活は、本当にもどかしく苦しい日々でした。皆さんもさまざまな苦悩を感じつつ、それを乗り越えて今日を迎えていることと思います。
本学も感染防止の観点から大学一律の活動基準を定め、様々に制限を設けてきました。構内に学生の声が響かない毎日は寂しくつらい日々でした。それでも、その中でできることを考え、学びを止めない姿勢を保って、今日まで進んで来ました。
この間、私たちは、何気ない日常が、かけがえのない大切なものであったことを学びました。人と会って話すことや挨拶を交わすといった極めて普通の光景が、本当に重要なものであることを気づかせてくれたのです。
佛教大学は4月1日から、新型コロナウィルス感染症の拡大防止のために制定した活動基準による運用を停止いたします。とはいえ、コロナが終息したわけではありません。引き続き、一人ひとりが必要に応じて感染対策を行ない、うつらない、うつさないことを心掛けてください。
皆さんは、学生としての自覚をもって学びを進めながら、大学生活を謳歌していただく段階に入ったことになります。やっとこの日がやってきました。大学で学べることにあらためて感謝し、様々なことにチャレンジしてください。
私たちはひとりで生きているのではありません。家族や友人がいて、周囲の人と助け合い補い合って、よりよく生きていけるものと考えます。自分を深く見つめ、自分にできることを見つけるために、かけがえのない日常の大切さをかみしめながら、一緒に新しい歩みを始めましょう。
佛教大学長 伊藤真宏
佛教大学
