教育方針

• 基本方針

  仏教精神に基づく
  情操豊かな
  子ども

  健康で意欲的に
  活動する子ども

  身近な環境に関わり、
  創造する
  子ども

• 重点目標

  • 仏教精神、特に法然上人の教えに基づき、行事・作法を通し生命を尊重する豊かな心を培う。
  • 自然と歴史に恵まれた美しい環境の中で、のびのびと遊び、友だちと協力する喜びを知り、さらに遊びを自主的に展開していく創造的な態度を養う。

乳幼児期は「見えない力」を育むことが大切です。

主体性を育む

• 私たちは、子どもが主体となって活動できるように、こどもたちが「おもしろい！」と感じ、「やってみたい！」となるような環境を用意しています。
  乳幼児期に主体的に思う存分遊びながら育つと、思わぬことが起こったときにも内側から意欲が湧きあがり、自分を応援することができます。自ら考え行動する遊びの中では、大人にさせられているときとは比べものにならないほど豊かな学びがあり、心と感覚が育ちます。
  「できた」「できていない」という大人の物差しで測るのではなく、子どもが「今どうしたいのか」「今どうありたいのか」を常に理解したいと考えています。
  子どもたちひとりひとりが自ら取り組む喜びを感じられるように、「共感」や「励まし」を大切にしながら、子どもたちに関わっています。

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協同性を育む

これからの未来を生きていくためには、ひとりひとりが自己を発揮しながらも、まわりの人と手と手をたずさえることのできる力が必要です。本園では、ともに生きる喜びを感じることを大切にしています。
「友だちと一緒ってうれしいな」という思いを基盤に、「自分の思いを伝える」「相手の言葉に耳を傾ける」という経験を積み重ねます。やがて、一人ではできないことも、友だちと一緒であればできることに気づいていきます。
相手の良さに気づき、互いに認め合うことのできる人に育ってほしいと願っています。

遊びの中での育ち

自然の中で学ぶ

今は、何でもインターネットを介して意図せずとも情報が入ってくる時代です。
そういった視覚からだけの情報は、長い間子どもたちの記憶に残りません。
蝶がさなぎから羽化した時の命の不思議・ダンゴムシが丸くなったときの驚き・死んでしまいそうな魚を見つめるときの祈り・自分たちで育てたトマトを口にした時のおいしさ・氷を触ったときの手の痛さなど...
このように、五感を働かせて感じたことは、子どもたちの心の中にずっと残っていきます。
幼児期は 知ることよりも感じること が大切です。
自然の中で感じる経験を積み重ねる中で、「いのちの不思議さ」「いのちの大切さ」を感じることのできる感性豊かな人に育ちます。
目で確かめて、耳を澄ませて、指で触れて、嗅いで、食べてみて...
自然は人間の思うようにはなりません。
トマトが食べたいからと言ってすぐには赤くなりません。
オタマジャクシにカエルになってほしいと願っても、すぐにカエルにはなりません。
思い通りにいかないからこそ、自分も自然の中で生きているということを感じることができるのではないでしょうか。

体が動く、心も動く

子どもたちは、登園すると「外に行ってくる！」と園庭に向かいます。
走ったり、跳んだり、ぶら下がったり、転がったり...
くぐったり、渡ったり、のぼったり、滑ったり...
運動の指導を早くからするよりも、自ら取り組む遊びの中でこそ、体力がつき体を動かすことが好きな人に育っていきます。
でこぼこ道、水たまりなど一見あぶなっかしそうに見えるような環境で子どもたちの体は育ちます。
幼少期は、鬼ごっこ、かくれんぼ等、友だちとの心から楽しい遊びの場面で、視覚や触覚などのさまざまな感覚を働かせ、バランスをとりながら、腕や足などの多くの体の機能が育ちます。
体を動かす遊びの中で、子どもたちは「やってみたいな」「ドキドキする」「難しい」「できた！」といろいろな感情の揺れを経験します。
やがて友だちと一緒に体を動かす楽しさや、粘り強く取り組んだ時の喜びを味わうようになります。