第11回佛教大学小学生俳句大賞は、日本全国の小学生の皆さんや海外から、36,317句(低学年の部11,255句、高学年の部25,062句)の作品をご応募いただきました。また、団体応募校数は319校でした。たくさんのご応募、ありがとうございました。
厳正な審査により選ばれた作品を発表いたします。
青砥 弘幸 | (佛教大学教育学部講師) |
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尾池 和夫 | (京都造形芸術大学学長・俳人協会名誉会員) |
田中 典彦 | (佛教大学長) |
坪内 稔典 | (佛教大学名誉教授) |
原田 敬一 | (佛教大学歴史学部教授) |
山本 純子 | (第55回H氏賞受賞の詩人・俳人) |
日時 | 2018年3月25日(日曜) 14:30〜 佛教大学紫野キャンパスで開催 ※入賞者(佳作を除く)を表彰式にご招待いたします。 |
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最優秀賞 | 図書カード1万円 (低学年部門1名・高学年部門1名) |
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優秀賞 | 図書カード5千円 (低学年部門4名・高学年部門4名) |
選考委員 特別賞 |
図書カード3千円 (低学年部門6名・高学年部門6名) |
入選 | 図書カード2千円 (低学年部門10名・高学年部門10名) |
佳作 | 記念品 (低学年部門100句程度・ 高学年部門100句程度) |
学校優秀賞 | 希望に応じ選考委員による派遣授業 (3校程度) ※学校と相談させていただきます。 |
第11回佛教大学小学生俳句大賞の応募数は、低学年が11,255句、高学年が25,062句、合せて36,317句でした。前回より少し減りましたが、でも、びっくりするくらいのたくさんの応募でした。
小学生に言葉の楽しさを体験してもらうこと、これがこの賞の一番の目標です。小学生時代には、その後の人生で使う言葉の大半を身に着けます。小学生時代にどれだけ言葉を自分のものにするか、そのことがその人の人生に大きく影響するのです。
言葉を身につけるにあたってとても大事な小学生時代、その時代に、言葉は楽しいという体験をすると、言葉が身に着きやすいのではないでしょうか。575、すなわち俳句を作り、そしてその作った句が讃えられることを通して、小学生は言葉の楽しさや魅力に触れると思われます。
これは今回の低学年の部の最優秀句です。指先のテントウムシはどうしようかと考えています。それを見ながら、テントウムシを指に止まらせている人ははらはらしています。きっとテントウムシと同じ気分になっているのです。この<考えるテントウムシ>をバッジにでもして胸に飾りたいです。
高学年の部の最優秀句です。「雪がすわってる」という言葉がなんともすてきです。雪だってぶらんこに乗りたいのでしょう。雪も人と同じ、という気持ちが、雪を生き生きととらえさせたのだと思います。もしかしたら、ブランコにすわっている雪は小さな雪だるまかも。
この小学生俳句大賞の1回から10回までの作品をもとにして、『小学生のための俳句入門』(くもん出版)ができました。4月に発売です。どうぞ書店で手に取ってください。そして俳句作りに役立ててください。
坪内稔典(選考委員代表・佛教大学名誉教授)