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全国各地の小学生のみなさんから、23,043句ものご応募をいただきました。
たくさんのご応募、誠に有難うございました。
厳正な審査により選ばれた作品を発表させていただきます。
これらの作品は、作品集として刊行を予定しております。 |
※掲載にあたり、敬称は省略させていただきました。 |
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第二回「佛教大学小学生俳句大賞」は、なんと応募句数が一万増、一挙に二万三千をこした。
その二万三千余の俳句の中から私たちが選んだ最優秀句は次の二句。
- 低学年最優秀句
- あまがえるどきどきするよおうだん中
谷口 優太
高学年最優秀句
- 新雪に倒れて私がもう一人
大垣 明日香
あまがえるの句は、「おうだん中」を最後に置いたのがよい。その「おうだん中」という言葉によって、道を横断しているママガエルがどきどきし、それを見ている作者もまたどきどきしていることが分かる。
新雪に倒れてくっきりと雪に残った私のかたち。二人の自分ができて、あたかも新雪のような新鮮な気分になった。「新雪に倒れて」という表現、この表現が「私がもう一人」をとても具体的にしたのだ。
以上の最優秀句の二句、ともに気分が生き生きとしているが、そのほかの入賞句もそれぞれに魅力的である。
量だけでなく質においても、今回は昨年を超えたと思うが、応募してくださった全国各地の小学生、とりわけ指導していただいた各小学校の先生方に感謝する。個人による応募よりも、学校単位、学年単位、あるいはクラス単位での応募が圧倒的に多かったのだが、その応募を支えてくださったのは先生方。俳句の指導から応募用紙のとりまとめまで、先生方が下支えをしてくださった。
この「佛教大学小学生俳句大賞」は、主役は小学生だが、実は小学生を囲む大人の力量、すなわち学校現場の言葉に対するセンスや理解もとても大事である。そのような観点から今年度の学校優秀賞三校を選んだ。
俳句を作ることで、言葉の楽しさを体験し、言葉の豊かな表情に気づく。それは言葉の力に気づくことでもある。この「佛教大学小学生俳句大賞」がさらに広がり、言葉の力に気づく絶好の機会になること。それが私たち選考委員の願いである。 |
坪内 稔典(佛教大学文学部教授) |
福原 隆善 |
(佛教大学長) |
坪内 稔典 |
(佛教大学文学部教授) |
山本 純子 |
(第55回H氏賞受賞の詩人) |
原田 敬一 |
(佛教大学文学部教授・佛教大学文学部長) |
西岡 正子 |
(佛教大学教育学部教授・佛教大学四条センター長) |
達富 洋二 |
(佛教大学教育学部准教授) |
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最優秀賞 |
図書券3万円(低学年部門1名・高学年部門1名) |
優秀賞 |
図書券1万円(低学年部門4名・高学年部門4名) |
選考委員特別賞 |
図書券5千円(低学年部門6名・高学年部門6名) |
入選 |
図書券3千円(低学年部門10名・高学年部門10名) |
佳作 |
記念品(低学年部門68名・高学年部門144名) |
学校優秀賞 |
希望に応じ本学教員による派遣授業(3校)
※学校と相談させていただきます。 |
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