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ぶったんが誕生するまで

公式マスコットキャラクターを作ろう!?

「佛教大学開学100周年の記念に、いままでの感謝の気持ちを表して、これからの100年に向けてみんなが大学に愛着、親しみを感じることのできるキャラクターを制作しよう!」を目的に開始したのが「公式マスコットキャラクター制作プロジェクト」です。

プロジェクト始動!

「本学の主役であり、これからの100年を担っていく主体となる学生たちの感性や発想力、行動力を活かしてマスコットキャラクターを作って欲しい」との学長の熱い思いが、学生主体のプロジェクトがスタートするきっかけでした!

2010年の4月下旬に、学長から学生支援GP事業を推進していた、GP推進室長の原清治先生(教育学部教授)に、制作プロジェクトの面倒をみてもらえないかという相談がもちかけられました。「よし!やりましょう!」と原先生が快諾したことにより、「公式マスコットキャラクター制作プロジェクト」が立ち上がり、有志の募集が始まっていったのです。

どうやったら作れるの?

5月25日にプロジェクトが発足してから、毎週のようにチームで話し合いが行われました。
最初は暗中模索の日々でした。でも真剣に話し合う中でプロジェクト全体の枠組みが、段々と形になっていったのです。

  • 創立記念日までには完成させよう!
  • よりよいキャラクターを作るためには、全国からデザイン案を募集しよう!
  • キャラクター募集のチラシとポスターを制作して配布する!
  • 募集した中から、ある程度絞り、学内で投票をする!
  • なんと、見事、公式マスコットキャラクターに選ばれたら…賞金50万円だー!

などなどです。

何でこんなことやってるんだろう(泣)(プロジェクトチーム一同)

9月1日に募集も始まり、「さあ!これからみんなでがんばっていこう!やる気満々だ~!」といきたいところですが…。
プロジェクトチームのみんなは、忙しい学生生活の合間を縫って活動している上に、定期試験が始まったのです。やむなく活動は一時中断されました…。
学生の本分である学業がやっぱり優先です。でも活動もしなければならない。そういった葛藤はずっとメンバーの中にありました。

そもそも、なんでこんな事やってるんだろう。
大学側がラクしたいから、学生にやらせてるんじゃないの?
などなど、逃げたい気持ち、大学を疑う気持ちがチームの中に湧き上がってきてしまったのです。

そんな、みんなを支えたのは、ある人からのメッセージでした。
学長です!キャラクター制作を、学長自ら依頼してくれた時のメッセージが大きな支えとなっていたのです。

多忙で雲の上の存在のような学長に、「みなさん、がんばってくださいね」と優しく言われちゃったらもう頑張るしかありません☆
「必ず成功させようと思いました」(プロジェクトリーダー川本君談)とチームがまとまるきっかけとなったのです!

みんなで決めよう

9月4日、ついに募集が締め切りとなりました。
な、な、なんと!学内外より1374点もの応募がありました!
これはチームのみんながビラを配って呼びかけたり、京都市内のデザイン系大学、専門学校を訪問したりと、夏休み中にもほぼ毎日学校にきて募集活動を続けてくれたおかげです。

さて、集まったたくさんの作品を学内で選考するためには、1,374点もの作品を絞り込む必要があります。
9月6日・7日というわずか二日間で、なんとか学内投票できる数にしていく必要があるのです。
グループに分かれすべての作品に点数を付けていきました。そして、公平に審査するために、複数のグループで目を通すようにしました。
作業は深夜にまで及びました。でも、ここで頑張らなければ、今までの努力が水の泡になってしまうのです。
この、第一次審査で作品数を29点まで絞り込んでいきました。

完成すると決めた創立記念日(10月23日)までもう一ヵ月半ほどしかありませんでした。
間に合わせるために急ピッチで作業は進められていきました。
9月9日~9月23日まで学内投票を行いました。学内に絞り込んだ29点の作品を掲載。昼休みや授業の合間に投票用紙を配布し、学内に投票を呼びかけました。
投票の結果、更に20点に絞り込んでいきました。

公式キャラクター誕生!

次はとうとう待ちに待った、最終審査です。誰にどうやって審査してもらおうか、ここですべてが決まるんだと、みんなで悩みに悩んで、へとへとになるまで考えました。
その結果、学長をはじめとした大学関係者、地域の方々、華道家で佛教大学卒業生の池坊美佳さん、そして公募で集まってくれた在学生によって、9月26日に最終審査を行うことになりました。

最終審査で、検討を重ねた結果、決定しました!
学内投票で1位となった作品と同じでした!!
そして、10月23日の創立記念日、ついに「公式マスコットキャラクター」誕生です!

お名前なあに?

プロジェクトが進んでいく中で、「キャラクターができたらなんて呼ぼうか。」というママ、パパみたいな疑問がチームの中に芽生えてきたのです。世の中にあふれるマスコットキャラクターにはみんな名前があります。佛教大学の公式マスコットキャラクターにも名前を付けてあげなきゃ!
そこで、公式マスコットキャラクターのネーミング募集となりました!

鷹陵祭(10月29日~10月31日)で呼びかけるなどの努力が実り、1419件の応募が集まったのです!
その中から応募数の多い上位のネーミング候補と、チームで評価したネーミング候補とをあわせて、合計11件の名前を最終審査へ進めることにしました。
12月7日に大学関係者、プロジェクトチームのメンバー、マスコットキャラクターの制作者で審査を行いました。

そしてぶったん「ぶったん」にネーミング決定!

このネーミング決定により、プロジェクトは終了です。
本当にお疲れ様でした。
忙しい中、頑張ってくれてありがとう。
みんなのおかげで誰からも愛されるぶったんが誕生できたのです。

そして、このプロジェクトに関わった
すべての人々も、ありがとうございます。

プロジェクトリーダー川本大地くんが語る マル秘エピソード

プロジェクトリーダーを努めて

まず、僕がプロジェクトのリーダーとなったのは、みんなからの推薦でした。僕が推薦されたのは「お前なら何とかなるんじゃない?」というノリでした。
そしてもうやるしかない!となっていった時、命令ではなく、みんなが自発的に意見を出せるようなチームにしたいと思ったのです。
しかし、チームのみんなは自分の理想通りに、動いてはくれませんでした。意見を出したり、自分から企画したり…そういったことはあまりしてくれなかったんですね。
副リーダーを務めてくれた滋野さんと二人でジレンマに陥り、みんなに対して不満を持って悩んだこともありました。

でも、自分がリーダーじゃなかったらどうだったのか?と考えると、きっと同じように自分から何かするなんてことなかったのだろうなあ、と今はそう振り返れます。
それに、じゃあこの子にはこれをお願いしよう、と仕事を振り分けたりすることで、最終的にはみんなで協力して活動できたかな。
リーダーを務めさせてもらったことは、大きな経験になりました。
僕は学校の先生を目指しているんですが、クラスを一つにまとめる先生はもっと大変なんだろうと思います。
そういう意味でも将来にもつながる経験でした。

プロジェクト中の思い出

8月の半ばの活動を終えた後、疲れきって大学の近くのファミリーレストランでチームのメンバーと3人で晩御飯を食べているときに、なぜか今から海に行こう!と夜中に小浜の海岸へいきました。
海へ行ったのは特に目的があった訳ではなくなんとなく。海には足を浸しただけであとは3人でいろんな話をしました、プロジェクト以外でも恋愛の話とか(笑)

その頃には、チームのメンバーとは一種の『絆』が芽生えてましたね。
特に副リーダーの滋野さんとは男同士なのに、夫婦かって言うぐらいの信頼関係がありました(笑)
あの時、3人で海に行ったことが、夏の一番の思い出です。

プロジェクト後の大学のイメージ

応募作品の中に、学長の似顔絵に変な手足を付けたものがあったんですね。少し、ふざけた感じの作品で(笑)
それをみんなで面白がって、学長に見せにいったんです。普通なら「なんだ!こんなものは!」と怒られそうなところ、学長は「本当に、よく似てますね。」と笑ってくださった。
いい意味でのフランクさがある大学です。
教職員の方も学園祭の時に協力してくださったり、お菓子をくださったりとすごく優しかったです。

その反面、このプロジェクトが自分たちに任されるとなった時、半年ほどで作るようにといわれました。
そこで、他大学がどのぐらいの期間をかけて作っているのか調べてみたら1~2年はかけている。どうしてそんな短期間で作らなきゃいけないのかはっきりとした説明はなかった…。
でも、最後は、厳しさを愛情と捉えられるようになっていました。今は、大学から壮大なプロジェクトを任せてもらって、大きな経験ができたと感謝しています。

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