大学紹介

2009年1月

念仏申す機は 生まれつきのままにて申すなり

『禅勝房にしめす御詞』

解説 / 文学部准教授 安達 俊英

「念仏申す人は生まれつきのままで申すのがよい」という意味にでもなろうか。私たちは自身の本質をそう簡単に変えられるものではない。だから智者・愚者、慈悲ある者・邪見の者、それぞれそのままで念仏すればよいと説かれる。というのも、阿弥陀仏はどんな人でも救おうとされているのだからと。
ただし、この御法語を日常生活に当てはめて考えると、自分を飾ることを戒めている御言葉と受け取ることもできる。良くあろうとする努力はもちろん大切であるが、必要以上に自身を飾ることは、自分の本来の姿を見失いかねない。いわゆる「自己省察」を欠く者ということになってしまうであろう。

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佛教大学宗教教育センター
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