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第2回研究会開催報告(法然仏教の多角的研究)

2017年5月19日

日時:2017年5月19日(金曜)12:50~14:20
会場:紫野キャンパス 鹿渓館1階 第1会議室
参加者:23名
        
概 要
<研究発表>
発表者:明石 和成(元知恩院浄土宗学研究所研究員)
テーマ:「法然上人における善導教学の受容とその展開」の足跡を訪ねて―藤堂恭俊台下との暖かい思い出を今に―
 
今、大学院でお世話になっている息子が、「お父さん、先生が大学で話をして下さいと言っていましたよ。」と話してきました。「何先生?」「本庄先生と伊藤先生」「どんな話をしたらいいのかな?」息子とのやり取りのなか、5月9日夜本庄先生から携帯電話に連絡がありました。
宗研時代に藤堂台下を中心に、高橋台下福原台下藤本先生藤堂俊英先生永井先生などのスタッフメンバーに入れていただき、研究所で本読みをすることになりました。最初はまだ学部生でした。代表者藤堂恭俊の名前で、『佛教文化研究』第23号、26号、28号にその成果を発表していますが、その時の話をして欲しいとの意向でした。
何分40年ほど前の話で、今看護学校などで講師をしている身ですが、しばらく思い出すのに時間がかかりました。
研究対象と方法についての話になろうかと思います。石井教道編『昭和新修法然上人全集』を読んで、法然上人の遺文から五部九巻と称せられる善導大師の言葉を、抜き出す作業です。偏依善導と自身が傾倒していった法然の思想の流れを考える基礎資料となる作業でありました。
言うまでもなく、善導の言葉を把握しなければ進めません。「善導曰く」、「善導の御心」、「禮讃に曰く」などは分かりやすいが、遺文中いきなり善導の言葉を引用している箇所もあるので要注意でした。
藤堂台下には、のちの大学院博士課程も含め、温かいご指導を得た喜びが今日まで宗教者としての礎になっています。台下のご晋山後に戴いた手紙と写真を添付させていただきます。まさにその温かさを十分に感じ取ることができます。またこのような機会を与えて下さった本庄、伊藤先生に感謝申し上げます。

 
 

 
 
<各班進捗状況報告>
【第一部門 法然文献班 元亨版『和語燈録』本文・現代語訳対照本作成】
発表者:角野玄樹嘱託研究員
前回から二回の研究会を開催。伊藤訳部分を終了し、本庄訳の検討に入った。
 
【第一部門 法然文献班 桑門秀我『選択本願念仏集講義』現代語訳】
発表者:本庄良文研究員
出版へ向けた確認作業を順次進めているが、予算問題にて進捗なしと報告。
 
【第一部門 『逆修説法』班 『逆修説法』諸本対照本作成、古本『漢語燈録』中心とする本文批判】
発表者:齋藤蒙光嘱託研究員
 月一ペースで、完成している現代語訳の見直し作業を継続中。
 
【第二部門 『摧邪輪』班 明恵『摧邪輪』寛永版訓読・現代語訳】
発表者:米澤実江子嘱託研究員
4月からの、既に完成している部分の再検討作業を継続中。
 
【第二部門 門下班 門下研究目録作成】
発表者:伊藤茂樹嘱託研究員
入力作業を継続中。その他の進捗なし。
 
【第二部門 『往生要集鈔』関係班 『往生要集鈔』『往生要集義記』諸本対照・訓読・現代語訳】
発表者:南宏信嘱託研究員
『往生要集義記』と『往生要集抄』の引用の確認作業を進めている旨報告。
 
【第二部門 中国関係班 道綽『安楽集』解読・現代語訳・文献批判】
発表者:加藤弘孝嘱託研究員
前回から二回の研究会を開催。順調に購読を進めている旨報告。
 
【第三部門 伝宗伝戒班 『真葛伝語』諸本蒐集および教理的根拠の探索】
発表者:高津晴生嘱託研究員
前回から二回の研究会を開催。次回より要偈と九箇条のブラッシュアップを図る。

法然仏教学研究センター