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11年モンゴル・ハラホリン博物館国際シンポ報告

 

モンゴル国のかつての都(モンゴル帝国時代)のハラホリン(=カラコルム)に日本の援助で最近竣工されたハラホリン博物館があります。そこを会場として、国際シンポジウム「エルデニゾー僧院の歴史文化的総合研究シンポジウム」が 9月の17日(土)と18日(日)の2日間にわたって開催されました。

エルデニゾー博物館
 

って簡単に言うけどハラホリンに着くまでに日本からだとほぼ2日行程かかるので、行って帰ってくるだけで1週間近くかかりました。さて、このシンポジウムは、エルデニゾー僧院の歴史と文化を考古学的および文化史的側面から解明することを目的として開催されました。

プログラムは次のように進行しました。

第一日目

KEYNOTES REPORTS

Ayudai OCHIR “The Erdene Zuu Monastery”
Takashi MATSUKAWA “Historical Aspects of Mongolian Buddhism:
     The Erdene Zuu Monastery”

SESSION 1: Chair:OCHIR

Hiroshi FUTAKI “On the Mongolian Biography of the Jebtsundamba
     khutugtus”
Purevjav LHAM “Erdene-Zuu Monastery as a Pilgrimage Center of
     Khalkh Mongol”
Osamu INOUE “Old maps showing Erdene Zuu Monastery, kept in W.
      Kotwicz’s Collection in the Cracow Branch of the Archives
     of the Science, Polish Academy of Sciences and Polish
     Academy of Arts and Sciences”
Anna TSENDINA "Histories of the Erdene-Zuu, notes, versions,
     sources and editions"

SESSION 2: Chair:SONINBAYAR

Kh BAASANSUREN "The Erdenezuu's Tsam Dance, Famous Religious
     Ritual"
Shunzo ONODA “On the Ganzai Zurag surviving in the Erdenezuu
     Monastery”

Yoko FUTAGAMI “Present issues for the conservation and
     management of Erdenezuu Monastery”
Natsuki SHIMIZU “Community Participation Based Usage of Cultural
     Heritage Sites in Kharkhorin”
Zundui OYUNBILEG“About the brick of the main teple of the Erdene
     Zuu”


第ニ日目

SESSION 3: Chair: FUTAKI

BAO Muping “The Architectural Origins of Erdene zuu within East
     Asian History”
Shagdar SONINBAYAR“Some Issue on the Biography of the 7th
     Shireet Lama of the Erdene-Zuu Monastery”
Shin’ichiro MIYAKE “rTsa ba rTa mgrin (1867-1937) and Erdene-zuu”
BAIGAL and Shirchin BAATAR “In Search of the Death Place of the
     3rd Dalai Lama and his Relics”
Ulambayar ERDENEBAT “Archaeologial excavation of the Mongolian-
     German Karakorum expedition in Erdene zuu”
Kazuyuki NAKAMURA “The 3-D Measurement and Letter Decoding of
     Stone Inscriptions on the Golden Stupa (Altan Suvraga)”

Closing remark by Prof.T.Matsukawa

 

外国の大学で活躍しているモンゴル人研究者も多くなってきました。今回日本側から参加した発表者の中にも日本の大学に所属するモンゴル人も多く、彼らは日本語はぺらぺら。そんでもって、参加した日本人研究者の多くもモンゴル語をネイティブ並みに話す達人揃いです。チベット語なら少々自信はあるのですが、モンゴル語はカタコトに毛が生えたくらいしか喋れない小野田は肩身の狭い思いでした。

 

小野田が 研究発表 したのは、現地に
残存する壁画に関するもの。発表の手応えを心配していましたが、結構この壁画への関心は高くて、熱心な質問もあり発表の成果はありました。隣に写っている司会者はモンゴルで最も有名な僧侶学者のソニンバヤル先生です。

発表
風景
 

このシンポジウムがテーマとするエルデニゾー僧院は清時代にはモンゴルの中でも有名な巡礼地でした。沢山の巡礼者たちで賑わったようです。現在も多くの僧侶が修行をしています。モンゴルのお坊さんはみんな衣がカラフルです。元気一杯でいたずらっぽい顔つきが特徴的な小僧さんたちが賑やかに歩いていました。

発表
風景
 

研究発表の最中に何か不思議な動きをするおばさんを発見しました。発表者を撮るでもなくパワーポイントの映像を撮るでもなく、あらぬ方向へカメラを向けてシャッターを押しているのです、しかも物凄く嬉しそうな顔をして。Anna Tsendina というロシアの結構有名なチベット・モンゴル学者だそうです。

発表
風景
 

けど、この人はこの不思議な行動でも有名で、学会中に居眠りをしている学者の写真を撮るのが趣味だそうで、数々の大学者がその餌食になっています。来年か再来年くらいにどこかの国際学会の会場で写真展をすべく計画しているそうです。