人工的につくられた都市空間にも、よく見ると自然がたくさんあります。例えば、お寺や神社の境内、公園、街路やショッピング施設など。こうした都市のなかの緑は、微気候調整のほかにも防災や心のやすらぎなど、いろいろな役割を果たしています。「どうしてあの場所には緑が多いのか」「そこを利用する人は何を求めているか」。水上ゼミでは実際に街へ繰り出して、緑を観察したり、街頭インタビューを行ったりしながら、街における人と緑の関わり方について調べています。どの場所を調査するのか、決めるのは学生自身。二条城のライトアップがなぜ魅力的なのか調べることもあれば、テーマパークはつくりあげられた一つの理想空間だと考えて大阪の某テーマパークを調査したこともあります。ふだん気にも留めなかったことに疑問を持ち、調査を計画・実行し、その結果を発表する。学生たちは、楽しみながら研究に必要な力を身につけています。

調査結果を報告し議論。テーマパークの至る所で100 枚近く写真を撮り、どれくらい緑が映り込むか調べた。
日本庭園を訪れ環境から受ける印象評価を体験。見立てられた大自然が想像をかきたて、印象も変化する。

私の研究テーマ

中島健太郎さん(4回生)
就職先:環境プラント事業

神戸の市街地でよく見る、「ポルティコ」って何だろう?

港町らしい、異国情緒あふれる街並みが魅力の神戸。その市街地を歩いていると、新旧の建物に共通点があることに気づきました。それは、建物の前に屋根のついた歩道のような、オープンテラスのような空間があること。調べると、それは「ポルティコ」と呼ばれる空間で、イタリアなどでよく見られる建築様式だとわかりました。神戸市は震災復興の際に、まちづくりに関するガイドラインを設定。そこに「ポルティコ」のような有効空地をつくることが義務付けられていたそうです。

そのほかに、こんなゼミもあります

環境政策コース水上ゼミ