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公開講座のご案内(2018後期)

仏教を極める

シルクロード 美の道 壁画の道

秀麗な眉の下のエキゾチックな眼差し、しなやかな肢体、観る者に何かを語りかけるような美しい指先...法隆寺金堂壁画に代表される我が国古代の佛教絵画は、はるか西方シルクロードで生み出された芸術にそのルーツがあるといいます。世界文化遺産となったキジル千仏洞の輝きは、その芸術の一旦を伝えてくれますが、かつてオアシスで栄えた佛教王国の多くは千年の砂塵の下に眠っています。
本講座では、各分野の専門講師を招き、シルクロードを経て我が国にもたらされた美の世界を受講者とともに学び、感じることを目的としています。30年にわたり、シルクロードの遺跡調査、保存を実施してきた佛教大学内ニヤ学術研究機構の調査成果も盛り込んだ内容となっています。是非、この機会に聖なる思想とともに砂漠を超えてもたらされた美の世界を心行くまで堪能していただきたいと思います。

コーディネーター 佛教大学歴史学部教授 安藤 佳香

講座概要

受講料
1回 1,000円
定員
各回 150名(当日先着順)
開講予定
全5回 毎回月曜日 10:30~12:00

講師の緊急な都合などにより、日程、講義内容等を変更する場合があります。

講座詳細

テーマ 鉄線描×屈鉄線×文化財保護
講師 小島 康誉 (佛教大学内二ヤ遺跡学術研究機構代表 中国新疆ウイグル自治区政府文化顧問)
内容 焼損した法隆寺金堂旧壁画は「鉄線描」で描かれていました。私たち日中共同ダンダンウィリク遺跡学術調査隊は2002年、タクラマカン沙漠に残るダンダンウィリク遺跡で、その源流の実物資料ともいえる「屈鉄線」壁画を発掘し、日中共同で保護処置も行ないました。それらを映像で分かりやすく紹介します。
開講日時 2018年11月5日(月曜)  10:30~12:00
テーマ (仮)シルクロードの壁画について
講師 新疆亀茲研究院研究員(予定)
内容 中国より研究者をお招きしてシルクロードの壁画についてお話しいただきます。
開講日時 2018年12月3日(月曜)  10:30~12:00
テーマ 法隆寺金堂壁画と高松塚古墳壁画 ―唐代絵画との関わりを中心に―
講師 増記 隆介 (神戸大学人文学研究科 准教授)
内容 7世紀後半に制作されたとみられる法隆寺金堂壁画と8世紀初頭の高松塚古墳壁画は、日本古代を代表する絵画です。これらは遣唐使がもたらした唐代絵画の受容を通じて描かれましたが、その主題の差異はその手本となった作品の違いを示しています。講座では、この二作品を通じて唐代絵画の多様性について復元的に考えて行きたいと思います。
開講日時 2019年1月7日(月曜)  10:30~12:00
テーマ 伸び行く命の表象―法隆寺金堂壁画の時代
講師 川野 憲一 (神戸市立博物館学芸員)
内容 激動する東アジアの中で、日本が自らの国のかたちを模索しもがいていた7世紀後半。美術史上、“白鳳”という美しい呼称で呼ばれるこの時代の芸術は、植物がその命を伸長させていくような“命の表象”に溢れています。薬師寺薬師三尊像、當麻寺の諸像、法隆寺橘夫人念持仏厨子など、法隆寺金堂壁画が描かれた時代の素晴らしき芸術の美を堪能します。
開講日時 2019年2月4日(月曜)  10:30~12:00
テーマ 描線とエネルギー形象 ―シルクロードから日本へ―
講師 安藤 佳香 (佛教大学歴史学部教授)
内容 本講では、法隆寺金堂旧壁画にみられる「鉄線描」と称される肥痩のない描線の源流を、ダンダンウイリク遺跡をはじめとするホータン地域の壁画に探ります。あわせて、仏像の肩口周辺にみられるエネルギーの発露と解釈できる形象に注目し、その諸相について新資料を交えながらお話ししたいと思います。
開講日時 2019年3月11日(月曜)  10:30~12:00

開講日一覧

2018年 11月5日
鉄線描×屈鉄線×文化財保護

講師: 小島 康誉 (佛教大学内二ヤ遺跡学術研究機構代表 中国新疆ウイグル自治区政府文化顧問)

  12月3日
(仮)シルクロードの壁画について

講師: 新疆亀茲研究院研究員(予定)

2019年 1月7日
法隆寺金堂壁画と高松塚古墳壁画 ―唐代絵画との関わりを中心に―

講師: 増記 隆介 (神戸大学人文学研究科 准教授)

  2月4日
伸び行く命の表象―法隆寺金堂壁画の時代

講師: 川野 憲一 (神戸市立博物館学芸員)

  3月11日
描線とエネルギー形象 ―シルクロードから日本へ―

講師: 安藤 佳香 (佛教大学歴史学部教授)