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公開講座のご案内(2018前期)

教養を深める<文学・芸術>

放課後の文学教室

大学での文学の授業は、どのように行われているのでしょうか。私たちは、まだ一般化されていないような、文学作品のもつ新たな側面や、作品にかかわるまだ知られていない事実の発掘を、こつこつと続けています。そうして発見できた事実を、日々の授業に生かすことで、自ら作品の意味を問う作業の面白さを、学生たちに知ってもらおうと努力しています。そのような私たちの努力の一端を、佛教大学文学部日本文学科の教員総出で披露したいと思います。

コーディネーター 佛教大学文学部教授 有田 和臣

講座概要

受講料
1回 1,000円
定員
各回 150名(当日先着順)
開講予定
全12回 毎回水曜日 15:30~17:00

講師の緊急な都合などにより、日程、講義内容等を変更する場合があります。

講座詳細

テーマ 古代からの「遊び」について
講師 田中 みどり (佛教大学文学部教授)
内容 古代からの「遊び」について考えます。一般に、「遊び」は神事からおこり、平安時代には、管絃の演奏やその催しを指す、と言われています。実際にはどのようであったのか、文学作品などにあらわれた「遊び」を検討します。
開講日時 2018年4月25日(水曜)  15:30~17:00
テーマ 孝子伝図の諸問題
講師 黒田 彰 (佛教大学文学部教授)
内容 中国では古くから、孝子伝図が描かれています。最近、新たな孝子伝図の資料出現が相次ぎ、研究が急激に進展しています。当講座では、その中からいくつかのトピックを選び、お話ししてみたいと思います。
開講日時 2018年5月30日(水曜)  15:30~17:00
テーマ 玉鬘と光源氏
講師 上野 辰義 (佛教大学文学部教授)
内容 夕顔の娘玉鬘は、九州で成長した後、光源氏の表向き実子、実は養女として彼の六条院に入り、六条院の花として多くの求婚者を集めます。ですが、その演出者光源氏をも中年の恋に惑わせてしまいます。夕顔の娘としての意味、また光源氏の恋愛面と政治権力との関連から、玉鬘と光源氏の物語を考えてみます。
開講日時 2018年6月27日(水曜)  15:30~17:00
テーマ 現代小説における漢詩の変容 ―倉橋由美子の「臨湖亭綺談」を中心に―
講師 篠村 理恵 (佛教大学講師)
内容 「臨湖亭綺談」は、倉橋由美子のカクテル物語シリーズの一篇です。今回の物語は、慧君がバーテンダーの九鬼さんが作った奇妙なカクテルを飲み、酔郷で白居易が「琵琶行」で詠ったもと都の倡い女を思い浮かばせる、正体不明の女性と歓を尽くす神話です。本講義では漢詩を朗読し、漢詩を変容した現代小説の二重構成と、倉橋が描いた佳境について分析します。
開講日時 2018年7月25日(水曜)  15:30~17:00
テーマ 和歌と漢文学-鹿と「もみぢ」-
講師 惠阪 友紀子 (京都精華大学特任講師)
内容 日本独自の文学である和歌にも漢詩文の影響が見られます。例えば、百人一首にある「奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき」。「もみぢ」と聞いて思い浮かべる形はどんなものでしょう。なぜ秋は悲しいのでしょうか。和歌は漢文学の世界をどのように取り入れ、発展してきたのか、『万葉集』『古今集』『百人一首』などの作品から読み解いてみましょう。
開講日時 2018年8月22日(水曜)  15:30~17:00
テーマ 「おまへはなにをして来たのだ ――中原中也の〈帰郷〉――」
講師 加藤 邦彦 (佛教大学文学部教授)
内容 中原中也の第一詩集『山羊の歌』に収録されている「帰郷」という作品があります。この作品に、中也の故郷に対する意識はどのようにあらわれているでしょうか。そのことを考えることで、受講者のみなさんにとっての「故郷」を見つめ直す機会になれば幸いです。
開講日時 2018年9月19日(水曜)  15:30~17:00

開講日一覧

2018年 4月25日
古代からの「遊び」について

講師: 田中 みどり (佛教大学文学部教授)

  5月30日
孝子伝図の諸問題

講師: 黒田 彰 (佛教大学文学部教授)

  6月27日
玉鬘と光源氏

講師: 上野 辰義 (佛教大学文学部教授)

  7月25日
現代小説における漢詩の変容 ―倉橋由美子の「臨湖亭綺談」を中心に―

講師: 篠村 理恵 (佛教大学講師)

  8月22日
和歌と漢文学-鹿と「もみぢ」-

講師: 惠阪 友紀子 (京都精華大学特任講師)

  9月19日
「おまへはなにをして来たのだ ――中原中也の〈帰郷〉――」

講師: 加藤 邦彦 (佛教大学文学部教授)

  10月17日
古代の英雄伝承

講師: 榎本 福寿 (佛教大学文学部教授)

  11月7日
小林秀雄と生命主義

講師: 有田 和臣 (佛教大学文学部教授)

  12月19日
空海筆「聾瞽指帰」について

講師: 長尾 秀則 (佛教大学文学部教授)

2019年 1月16日
西鶴の描く武士の「同性愛」――『男色大鑑』を中心に――

講師: 濵田 泰彦 (佛教大学文学部准教授)

  1月30日
日本語教育の現状と課題

講師: 荻原 廣 (佛教大学文学部准教授)

  2月27日
鏑木蓮『沈黙の詩―京都思い出探偵ファイル』を読む

講師: 三谷 憲正 (佛教大学文学部教授)
鏑木 蓮 (作家)