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公開講座のご案内(2018後期)

教養を深める<歴史・民俗・伝統>

続・続 歴史と未来をつなぐ民俗学

今年度も昨年度に引き続き「歴史と未来をつなぐ民俗学」の連続講座を開講いたします。民俗学はまだまだ歴史の浅い学問ですが、極度にグローバル化が進み、日本人の原点が見えにくくなってきている現代社会にこそ求められている学問分野ではないかと思います。今年度も、歴史的なまなざしと未来を見据える目の双方を駆使しながら、私たちの日々のくらしの中に見られるさまざまな現象を題材として、これまで以上に多彩な講師陣を招きながら魅力的な講座を展開してゆきたいと考えています。

コーディネーター 佛教大学歴史学部教授 八木 透

講座概要

受講料
1回 1,000円
定員
各回 150名(当日先着順)
開講予定
全12回 毎回月曜日 15:30~17:00

講師の緊急な都合などにより、日程、講義内容等を変更する場合があります。

講座詳細

テーマ 長崎のキリシタン教会群-来し方・いま・行く末を考える-
講師 村田 典生 (佛教大学非常勤講師)
内容 今年6月、長崎県の各地にある教会とその周辺地域が「長崎と天草地方の潜伏キリシタンと関連遺産」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。ただこの地域の方以外には「潜伏キリシタン」という言葉はなじみが薄いのではないでしょうか。そこで今回は禁教下に潜伏したとされるキリシタンの歴史を振り返り、明治から現代まで関連遺産の象徴として可視化されているキリスト教の教会群を概観します。そしてこの地域のくらしとそこに根付く信仰について考えてみたいと思います。
開講日時 2018年10月15日(月曜)  15:30~17:00
テーマ 無形文化遺産時代の民俗文化財と民俗学-文化財保護法改正に際して-
講師 村上 忠喜 (京都産業大学文化学部教授)
内容 今年12年ぶりに文化財保護法が改正されました。この法改正はこれまでのものと異なり、文化財保護の自体のパラダイム・シフトとなると思われます。文化財保護行政が培ってきた無形の民俗文化の保護に対する功罪、2000年代後半から本格化したユネスコ無形文化遺産による、無形の文化に関する国内外の解釈の差異などから問題を掘り起こし、この保護法改正の行方について考えてみたいと思います。
開講日時 2018年11月12日(月曜)  15:30~17:00
テーマ 霊泉・薬湯としての温泉-湯治場の習俗を中心に-
講師 大森 惠子 (佛教大学非常勤講師)
内容 現代では温泉と聞くと娯楽や観光のイメージが強く、湯の色とか臭い、浴槽の形状などが話題となります。しかし、医療機関や製薬業が充実していなかった時代においては、温泉は諸病を治癒させる薬湯でありました。泉源を司る諸仏諸神が湧出させる霊験あらたかな湯と人々から信じられ、全国の湯治場は霊場の様相をも示していたとされます。今回はその実態を述べてみます。
開講日時 2018年12月17日(月曜)  15:30~17:00
テーマ 年頭の法会-修正会・弓始め・初祈祷-
講師 福持 昌之 (京都市文化財保護課技師)
内容 正月に行われる修正会は、新年にあたり一年間の無事を祈る行事です。奈良時代に官立寺院で行われたのが最初ですが、各地の寺院でも行われるようになり、民間の正月行事にもさまざまな形で影響を及ぼしました。今回は、京都に伝わるそれらの行事の中で、いくつかの特徴ある行事について紹介します。
開講日時 2019年1月21日(月曜)  15:30~17:00
テーマ 湯女の誕生と変遷-湯の番役から遊女へ
講師 樽井 由紀 (佛教大学非常勤講師)
内容 江戸時代、有馬温泉では湯女は温泉と宿をとりもつ重要な役割を担い、「有馬湯でもつ湯は湯女でもつ」と評判を呼びました。やがてその評判が伝わり、各地の温泉に湯女の働きをする女性が現れます。しかし、他の温泉地では湯女とは呼ばず、地域独自の呼び方がありました。また温泉地以外にも湯女はいました。江戸の湯女風呂です。日本各地の湯女について、聖なる役割を担った湯女がなぜ遊女になったのか、考えてみたいと思います。
開講日時 2019年1月28日(月曜)  15:30~17:00
6月18日休講の振替講座
テーマ 道祖神をめぐる民俗信仰
講師 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)
内容 道祖神は境界の神・病気治癒の神・男女和合の神など、多様な信仰対象として祀られています。しかし長野県では、道祖神はもと兄妹が夫婦になった神であると伝えられています。地域によってきわめて複雑な伝承を有する道祖神という民俗神について、多角的な視点から考えてみたいと思います。
開講日時 2019年2月18日(月曜)  15:30~17:00
テーマ 京神輿を語るpart2-御靈祭を中心に-
講師 中西 仁 (立命館大学産業社会学部教授)
三隅 貴史 (コメンテーター 関西学院大学大学院)
内容 7月に引き続き、「京神輿を考える」のpart2です。御靈祭は5月18日に行われる上御靈神社のお祭りで、洛中のお祭りとしては稲荷祭、今宮祭、祇園祭と並ぶ歴史と伝統のあるお祭りです。近年、京都御所内への神輿渡御が復活し、大きな注目を集めています。御靈祭には三基の神輿が出ますが、今回はそのうちの末廣神輿に注目し、「御靈さん」のお神輿の見所や魅力を語りたいと思います。
開講日時 2019年3月18日(月曜)  15:30~17:00

開講日一覧

2018年 4月16日
済
民俗学を振り返る

講師: 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

  5月21日
済
“節供”について考える

講師: 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

  6月18日
済
湯女の誕生と変遷-湯の番役から遊女へ

講師: 樽井 由紀 (佛教大学講師)

  7月9日
済
京神輿を語る-祇園祭神輿渡御を中心に-

講師: 中西 仁 (立命館大学産業社会学部教授)

  8月20日
済
京都の地蔵盆-その歴史-

講師: 村上 紀夫 (奈良大学文学部准教授)

  9月10日
済
討伐され祀られる鬼たち

講師: 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

  10月15日
長崎のキリシタン教会群-来し方・いま・行く末を考える-

講師: 村田 典生 (佛教大学非常勤講師)

  11月12日
無形文化遺産時代の民俗文化財と民俗学-文化財保護法改正に際して-

講師: 村上 忠喜 (京都産業大学文化学部教授)

  12月17日
霊泉・薬湯としての温泉-湯治場の習俗を中心に-

講師: 大森 惠子 (佛教大学非常勤講師)

2019年 1月21日
年頭の法会-修正会・弓始め・初祈祷-

講師: 福持 昌之 (京都市文化財保護課技師)

  1月28日
湯女の誕生と変遷-湯の番役から遊女へ

講師: 樽井 由紀 (佛教大学非常勤講師)

6月18日休講の振替講座
  2月18日
道祖神をめぐる民俗信仰

講師: 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

  3月18日
京神輿を語るpart2-御靈祭を中心に-

講師: 中西 仁 (立命館大学産業社会学部教授)
三隅 貴史 (コメンテーター 関西学院大学大学院)