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公開講座のご案内(2018前期)

教養を深める<歴史・民俗・伝統>

続・続 歴史と未来をつなぐ民俗学

今年度も昨年度に引き続き「歴史と未来をつなぐ民俗学」の連続講座を開講いたします。民俗学はまだまだ歴史の浅い学問ですが、極度にグローバル化が進み、日本人の原点が見えにくくなってきている現代社会にこそ求められている学問分野ではないかと思います。今年度も、歴史的なまなざしと未来を見据える目の双方を駆使しながら、私たちの日々のくらしの中に見られるさまざまな現象を題材として、これまで以上に多彩な講師陣を招きながら魅力的な講座を展開してゆきたいと考えています。

コーディネーター 佛教大学歴史学部教授 八木 透

講座概要

受講料
1回 1,000円
定員
各回 150名(当日先着順)
開講予定
全12回 毎回月曜日 15:30~17:00

講師の緊急な都合などにより、日程、講義内容等を変更する場合があります。

講座詳細

テーマ 民俗学を振り返る
講師 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)
内容 民俗学は誕生してまだ100年も経たない新しい学問です。明治末から戦前戦後を経て現代に至るまで、民俗学は激動の時代を乗り越えて存続してきました。その間、「民俗学は好事家のための趣味の学問だ」とまで言われた時期もありました。民俗学の学史を改めて振り返り、この学問がこれまで如何なる道を歩んできたのかについて、西と東の学風や特に近年の関西での動向も踏まえながら、私なりに読み解こうと思います。
開講日時 2018年4月16日(月曜)  15:30~17:00
テーマ “節供”について考える
講師 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)
内容 5月5日は「端午の節供」といいますね。この“節供”とはどのような日なのでしょうか。節供は1年のうちの重要な神祭りの日であり、決められた供物を神に供えて神と人が共食したことに由来します。今日では「節句」という文字が一般的ですが、昔は「節供」と記されていました。現代社会でも多くの人々に親しまれている「五節供」を中心に、それぞれの節供の本来の意味と、現代における伝承について考えてみましょう。
開講日時 2018年5月21日(月曜)  15:30~17:00
テーマ 湯女の誕生と変遷-湯の番役から遊女へ
講師 樽井 由紀 (佛教大学講師)
内容 江戸時代、有馬温泉では湯女は温泉と宿をとりもつ重要な役割を担い、「有馬湯でもつ湯は湯女でもつ」と評判を呼びました。やがてその評判が伝わり、各地の温泉に湯女の働きをする女性が現れます。しかし、他の温泉地では湯女とは呼ばず、地域独自の呼び方がありました。また温泉地以外にも湯女はいました。江戸の湯女風呂です。日本各地の湯女について、聖なる役割を担った湯女がなぜ遊女になったのか、考えてみたいと思います。
開講日時 2018年6月18日(月曜)  15:30~17:00
テーマ 京神輿を語る-祇園祭神輿渡御を中心に-
講師 中西 仁 (立命館大学産業社会学部教授)
内容 祇園祭神輿渡御は、近年、非常に注目されるようになってきました。今回の講座では、「神輿洗式」「神幸祭(おいで)」「環幸祭(おかえり)」などの諸行事を紹介し、祇園祭神輿渡御とはどのような「おまつり」であるのか語りたいと思います。また、松尾祭、稲荷祭、御靈祭など他の祭りの神輿渡御についても出来るだけ触れていきたいと思います。講座の後半では、コメンテーターの三隅氏とコーディネーターの八木先生との対談も予定しています。

コメンテーター:三隅 貴史(関西学院大学大学院)
開講日時 2018年7月9日(月曜)  15:30~17:00
テーマ 京都の地蔵盆-その歴史-
講師 村上 紀夫 (奈良大学文学部准教授)
内容 京都をはじめ近畿圏で広く行われている地蔵盆。辻々にあるお地蔵さまをお祀りする、子どもが主役の行事として親しまれています。その始まりと、その後について、記録などからどのようなことがわかるでしょうか。ここでは、京都の町と地蔵盆の歴史について、京都の町に残る古文書などから読み解きます。
開講日時 2018年8月20日(月曜)  15:30~17:00
テーマ 討伐され祀られる鬼たち
講師 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)
内容 歴史の中で、時の権力に反逆して討伐された数々の鬼たち。しかし、彼らは後に人々の手によって必ず祀られます。いかなる極悪非道な鬼でも、死後は誰かが何らかの弔いをしなければならず、そこにはそれを怠ると死霊は成仏せずに怨霊となって祟りをなすという仏教思想が見え隠れしているようです。このような日本特有の死霊祭祀の構造について、酒呑童子や福岡県久留米の玉垂宮鬼夜などの事例を基に考えてみたいと思います。
開講日時 2018年9月10日(月曜)  15:30~17:00

開講日一覧

2018年 4月16日
民俗学を振り返る

講師: 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

  5月21日
“節供”について考える

講師: 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

  6月18日
湯女の誕生と変遷-湯の番役から遊女へ

講師: 樽井 由紀 (佛教大学講師)

  7月9日
京神輿を語る-祇園祭神輿渡御を中心に-

講師: 中西 仁 (立命館大学産業社会学部教授)

  8月20日
京都の地蔵盆-その歴史-

講師: 村上 紀夫 (奈良大学文学部准教授)

  9月10日
討伐され祀られる鬼たち

講師: 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

  10月15日
長崎のキリシタン教会群-来し方・いま・行く末を考える-

講師: 村田 典生 (佛教大学非常勤講師)

  11月12日
無形文化遺産時代の民俗文化財と民俗学-文化財保護法改正に際して-

講師: 村上 忠喜 (京都産業大学文化学部教授)

  12月17日
霊泉・薬湯としての温泉-湯治場の習俗を中心に-

講師: 大森 惠子 (佛教大学非常勤講師)

2019年 1月21日
年頭の法会-修正会・弓始め・初祈祷-

講師: 福持 昌之 (京都市文化財保護課技師)

  1月28日
湯女の誕生と変遷-湯の番役から遊女へ

講師: 樽井 由紀 (佛教大学非常勤講師)

6月18日休講の振替講座
  2月18日
道祖神をめぐる民俗信仰

講師: 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

  3月18日
京神輿を語るpart2-御靈祭を中心に-

講師: 中西 仁 (立命館大学産業社会学部教授)
三隅 貴史 (コメンテーター 関西学院大学大学院)