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公開講座のご案内(2018冬学期)

教養を深める<歴史・民俗・伝統>

続・歴史と未来をつなぐ民俗学

今年度も昨年度に引き続き「歴史と未来をつなぐ民俗学」の連続講座を開講いたします。民俗学は現代を起点にして、過去へ遡及しながら人々のくらしの中に息づくさまざまな文化を読み解いてゆく学問です。その意味で、民俗学にとって歴史的なまなざしはとても重要です。しかしそれはあくまでも過去から現代へつながる時間軸の中での歴史にほかなりません。民俗学の目的は決して昔のことを探ることではなく、少し前の過去から出発して現代を読み解き、未来をも見通すことが究極の目的です。今年度も日々のくらしの中に見られるさまざまな現象を題材として、昨年度以上に多彩な講師陣を招きながら魅力的な講座を展開してゆきたいと考えています。

コーディネーター 佛教大学歴史学部教授 八木 透

講座概要

受講料
1回 1,000円
定員
各回 150名(当日先着順)
開講予定
全12回 毎回月曜日 15:30~17:00

講師の緊急な都合などにより、日程、講義内容等を変更する場合があります。

講座詳細

テーマ 山鉾へのあこがれ
講師 村上 忠喜 (京都市歴史資料館担当係長)
内容 祇園祭の山鉾は、すべてではないにせよ全国の山鉾屋台行事に相応の影響を与えてきたことは知られています。その一方で、京都にある祭礼行事にも、実は多大な影響を与えてきたことはあまり知られていません。今回はすでに廃絶してしまった稲荷祭のお迎え提灯や、御香宮祭礼の山車、また新たに復興した崇仁の船鉾、あるいは現在でも市域各所に伝承される祭礼風流を紹介しながら、都市祭礼の華やかさを想像してみたいと思います。
開講日時 2018年1月22日(月曜)  15:30~17:00
テーマ 鹿を呼ぶ・集める・連れる -奈良公園における鹿寄せの技術-
講師 東城 義則 (帝塚山大学講師)
内容 人と鹿がともに暮らす町、古都奈良。現在、奈良公園には約1,500頭の鹿が生息しています。鹿は春日明神の神の使い「神鹿」として、奈良の人びとによって長らく保護されてきました。この長きにわたる保護活動のなかで、人びとは鹿を守るための技術を培ってきました。そこで今回は、明治期から現在まで続けられている伝統行事「鹿寄せ」を紹介しながら、鹿の保護活動に必要となる技術について考えてみます。
開講日時 2018年2月19日(月曜)  15:30~17:00
テーマ 若狭大島の村落とニソの杜
講師 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)
内容 小浜湾の西に位置する若狭大島には、30か所ほどの「ニソの杜」とよばれる場所が存在します。大島に伝わる伝承では、ニソの杜は村の草分けの家々の先祖を祀るものといわれていますが、実際には必ずしも明確ではありません。2016年にNHKがニソの杜を特集した番組を制作し放送しました。地元ではこれが大きな波紋をよびました。このテレビ番組を取り上げながら、他地域に例のないニソの杜の実態について考えてみたいと思います。
開講日時 2018年3月19日(月曜)  15:30~17:00

開講日一覧

2017年 4月17日
済
京都魔界巡礼-ふたつの葵祭:秦氏とカモ氏の信仰空間

講師: 丘 眞奈美 (京都ジャーナリズム歴史文化研究所代表)
八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

  5月15日
済
日本における死者祭祀と仏教

講師: 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

  6月19日
済
休み山の復興から見る祇園祭山鉾巡行の歴史

講師: 小林 孝夫 (佛教大学研究員)

  7月10日
済
祇園祭復興の歴史 -過去・現在・未来-

講師: 岸本 吉博 (祇園祭山鉾連合会理事長)

  8月21日
済
盆踊りの今昔-新精霊の供養からイベントへ-

講師: 大森 惠子 (佛教大学講師)

  9月11日
済
再考-諏訪信仰と御柱祭

講師: 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)

  10月16日
済
墓に願いを-『願懸重宝記』から考える民間信仰(その1)-

講師: 村田 典生 (佛教大学講師)

  11月13日
済
縁結びとパワースポット-『願懸重宝記』から考える民間信仰(その2)-

講師: 村田 典生 (佛教大学講師)

  12月18日
済
家は誰が継ぐの?-家・墓をめぐる「常民」世界の変容-

講師: 大野 啓 (佛教大学講師)

2018年 1月22日
山鉾へのあこがれ

講師: 村上 忠喜 (京都市歴史資料館担当係長)

  2月19日
鹿を呼ぶ・集める・連れる -奈良公園における鹿寄せの技術-

講師: 東城 義則 (帝塚山大学講師)

  3月19日
若狭大島の村落とニソの杜

講師: 八木 透 (佛教大学歴史学部教授)