大学紹介

2017年7月

賛同者がだれ一人いなくても真理は真理である

マハトマ・ガンディー

解説 / 仏教学部教授 森山 清徹

 多くの人の賛同を得たからといって、それが真理であるかどうかは別問題である。真理を発見した人は、賛同どころか、非難と虐待とにさらされたことも珍しくない。天動説に対して地動説を初めて唱えた人はどうであろうか、地球は丸く、地球は動くなどということは、誰も思いもしない時代に、社会通念は真逆である中世のヨーロッパにおいて火あぶりの刑が下されたという。当の発見者はそれでも地球は動くといったらしい。いま、地球は平らだという人はいない。他方、津波の被害をかって何度も被った東北のある町に、数十年も前に、防波堤の建設において一般に標準とされていた高さより、さらにさらに高い防波堤の建設こそが人々を救うと考え奔走した町長がいた。ところが、土地の提供、資金の面で当初、賛同どころか猛反発を受けたと聞く。しかし説得に説得を続け、ついに通念以上の高さの防波堤を築いたのである。その後の津波の際、その町からは被害者は一人も出なかったということである。真理となり得る立派な仕事は人々のためになり永久に残る。

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佛教大学宗教教育センター
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