大学紹介

2013年9月

無財の七施     五、心施(しんせ)    ~思いやりの心を施す~

『雑宝蔵経』

解説 / 社会福祉学部教授 林 俊光

 心施(しんせ)とは、『雜寶藏經』という経典に説かれている「無財の七施」の五番目にあげられている施しです。「無財の七施」は、自分の保有している財物を損なうことなく出来る七つの施しといえます。言い換えるならば、何の財物を持たない人でも出来る七つの施しと言うことです。一番の眼施から和顔悦色施、言辞施、身施と続く四つの施しをしたとしても、それが、相手に対しての思いやりの心が伴っていなければ本当の施しとは言えないということです。これらの行為(施し)を行う際に、相手に対するありがとうの眼差しや言葉は、本当に相手に対して心を籠めたものでなければなりません。
 昨今ボランティア活動が、様々な場面で行われていますが、誘われて嫌々参加する場合があります。このようなときの気乗りしない態度は、作った笑顔、気のない言葉、だらだらした行動に表れ、相手には心の籠った「心施」にはなっていないのです。

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佛教大学宗教教育センター
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